23年度決算/住宅各社で増収基調/高付加価値の集合・戸建て好調/資材高が影響

大手ハウスメーカーの23年度決算(23年12月期~24年3月期)が出そろった。各社増収増益基調だが、国内の戸建住宅部門は依然として振るわず、その対応策としての都市部での高級化・高付加価値路線へのシフトと、集合住宅部門への注力が目立つ。大和ハウス工業 24年3月期の売上高は5兆円を突破し、3期連続の増収となるも減益で着地した。5兆円を超えたのは初めて。 セグメント別では、戸建住宅が売上高9510億円(前期比8・5%増)、営業利益351億円(同24・5%減)▽賃貸住宅が売上高1兆2502億円(同5・7%増)、営業利益1157億円(同5・5%増)▽マンションが売上高4418億円(同8・8%減)、営業利益373億円(同8・6%減)▽商業施設が売上高1兆1815億円(同8・2%増)、営業利益1436億円(同8・0%増)▽事業施設は売上高1兆2944億円(同14・5%増)、営業利益1232億円(同23・7%増)▽環境エネルギー事業は売上高1394億円(同26・1%減)、営業利益は91億円(同45・3%増)だった。 24年度計画は、売上高微増の増収減益とした。戸建事業は海外での分譲事業に注力し戸数を伸ばす。また増加する空き家を見込んで、空き家の買取再販、仲介・管理を手がけるリブネスも力を入れる。積水ハウス 24年1月期の決算は売上高3兆1072億円の増収増益だった。 セグメント別では、請負型ビジネスは売上高1兆2698億円(前期比1・6%増)、営業利益は1319億円(同3・3%増)▽ストック型ビジネスは売上高8215億円(同4・8%増)、営業利益736億円(同5・2%増)▽開発型ビジネスは売上高5309億円(同31・3%増)営業利益648億円(同78・0%増)▽国際ビジネスは売上高5110億円(同1・9%減)、営業利益488億円(同33・8%減)だった。 賃貸・事業用建物事業では、シャーメゾンブランドの付加価値向上策として、「シャーメゾンZEH」の普及に注力した。太陽光パネルを住戸ごとに接続し入居者がメリットを実感しやすい仕組みにした「入居者売電方式」が好評で、賃貸住宅受注に占めるZEH住戸割合は76%になった。 また、住戸ごとに専用接続するEV充電設備を設置する体制を全国で整えた。 これらの高付加価値提案に加え、高い入居率と賃料水準を実現する都市部を中心とし
情報元サイト:「週刊住宅タイムズ」
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