2050年カーボンニュートラル実現のためには再生可能エネルギーの供給強化が必須。電力のピークシフトで、再エネを効率的かつ安価に活用する、LooopのDX戦略

再生可能エネルギーの最大普及を通じた「エネルギーフリー社会」を目指す電力会社のLooop。2022年には電力の市場価格と連動し、30分ごとに変動する料金単価に基づくプラン「スマートタイムONE」をリリースして、大きな話題となりました。日本政府が推し進める2050年のカーボンニュートラル実現に向け、DXにはどのような可能性があるのか。電力小売事業「Looopでんき」のサービスを提供する同社の代表取締役社長 CEO 森田 卓巳氏にお話を伺います。ピークシフトにより、経済性と環境配慮を両立させる――御社が再生可能エネルギーにこだわる背景を教えてください。私たちのビジョンである「エネルギーフリー社会の実現」のために必要な手段が、再生可能エネルギーだと考えています。「人々がエネルギーを自由に使い、新しい価値を創造し発揮することで、持続的な豊かさを実現できる社会」、それが私たちの考えるエネルギーフリー社会です。その実現のために、地球環境と持続的に共存できて、未来まで使える再生可能エネルギーの普及が不可欠だと考えています。――Looopでんきのプランである「スマートタイムONE」の概要と、「ピークシフト」という考え方について教えてください。スマートタイムONEは2022年12月1日からスタートしたプランですが、三つの大きな特徴があります。まず一つめが基本料金0円(※業務用機器を使用する電力プラン「スマートタイムONE(動力)」は基本料金が発生)。二つめは、30分ごとに電力量の料金単価が変動することです。毎月の料金は、「お客さまの電力使用量×料金単価」で決まりますが、この料金単価が日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格に連動しており、30分ごとに変動する仕組みとなっています。エアコンの稼働が増える夏と冬には料金単価は上がる傾向にあり、春と秋は下がる傾向にあります。電力の需給バランスによって、JEPXのスポット市場価格は変動します。近年、再生可能エネルギーの導入が進んだことで、電力需要の少ない時期には再生可能エネルギーの出力制御が行われることがあります。この時期はJEPXのスポット市場価格が非常に安くなり、0.01円/kWh(※)まで下がることもあります。逆に需要が高い時期には30円/kWhまで上昇することもあるため、安い時間帯にまとめて電力を使うことで料
情報元サイト:「Digital Shift Times」
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