新宮町が「相島の看護師」限定で地域おこし協力隊員を募集

福岡県新宮町は地域おこし協力隊の制度を活用して、離島の相島(あいのしま)に移住し、看護師として働く人材を募っている。島の町営診療所で30年以上、島民の健康を守ってきた看護師の再任用が2024年度で終了するが、後継者がいない。看護師に限定した協力隊の募集は全国でも例が少なく、町は「全国の離島が直面する医療従事者不足の課題に一筋の光が差し込めば」と期待する。
相島の医療を守る(右から)山田さん、津田さん、篠崎さん
転居費などを補助
相島は「猫の島」として広く知られ、海外からも大勢の観光客が訪れる。島唯一の医療機関である診療所には現在、県から派遣されている北九州市出身の医師津田桂さん(34)と、町再任用職員の看護師山田ひづるさん(64)、医療事務の篠崎雪絵さん(53)が勤めている。山田さんと篠崎さんは島在住で、津田さんも週の半分ほどを島の官舎で寝泊まりし、診療や急患に対応している。
山田さんは相島出身。1992年から診療所に勤務し、218人(4月1日現在)の島民だけでなく、島外の親戚関係まで頭に入っているという。
診療所が閉まっている時間に急患が出ると、島民は山田さんの自宅のドアをたたく。山田さんは津田さんに連絡し、共に患者の元に駆け付けたり、漁協の密航監視船やヘリで本土に搬送する手配をしたりする。
定年後も再任用で週4日勤めてきたが、5年目の2024年度まで。後継者を急いで確保しなければならないが、町には、転居費用を自己負担してまで島に来てくれる当てはない。
そこで、町健康福祉課主幹の亀井幹登さん(49)が、以前の部署で関わっていた地域おこし協力隊の活用を発案。協力隊なら、島への引っ越しや住居となる空き家の改修、家賃などに補助を受けられるため、移住へのハードルが下がるともくろむ。
「島に医療従事者が一人もいない」という日をゼロにするため、2人の採用を目指す。協力隊は島に住民票を移して移住し、最長3年間、診療所の業務や急患対応、高齢者宅を訪問しての療養指導などを担う。任期終了後は医療介護分野の法人を作って起業してもらい、町は法人に看護師業務を委託する計画だ。
仕事に就いていない潜在看護師も積極的に受け入れる方針で、津田さんと山田さんは「経験や技術より、優しく、一生懸命な人柄と、島という環境が好きなことが一番。いつでも看護師がいることは、島の人たちの大き
情報元サイト:「ささっとー」
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