飯塚・鯰田をアートの街に!芸術家・そのだ正治さんが奮闘中
鉄のオブジェなどを手がけ、空き家のアートに取り組むそのださん
福岡県・筑豊地区の各地に設置された鉄のオブジェを手がけている飯塚市の芸術家・そのだ正治さん(64)が、自身のギャラリーがある同市鯰田で、近くの空き家を丸ごとアートハウスに改装し、アートで回遊できる鯰田エリアの拠点にしようと奮闘中だ。諸費用などを賄うため1000万円を目標に、クラウドファンディング(CF)で支援も募集。そのださんは「自然とアートに触れることができる街にしたい」との夢を描く。
空き家を回遊の拠点に
そのださんは幼少期から絵を描くことが好きで、中学卒業後に看板店に就職し、20歳代前半で独立。依頼を受けた店の看板にイラストを描くことを得意とし、当時としてはモダンで評判となった。
30歳の頃、現在の同市鯰田に店を移したのを機に、看板店ではなく「マサジアート」と名称を変えたところ、さらに人気に火がつき、橋の欄干のデザインなども頼まれるようになった。
その頃、知人の画家に会うためニューヨークを訪れた際、街角で目にしたパブリックアートの数々に「日本にはない光景だ」と感銘を受けた。40歳の頃、芸術家に転身。市中心部の商店街の一角にある「幸運猫」や、田川市の石炭記念公園の「百年の鐘」、嘉麻市の射手引神社の「弓を持つ神功皇后」など、依頼を含め23個の鉄のオブジェを筑豊地区に設置してきた。
「建物の中にオブジェを置けば個人のもの。しかし屋外に置けばみんなのもの」。そのださんが創作活動を行う上での信念だ。5年前、アートの島で有名な香川県・直島に足を運んだ。点在する様々なオブジェを目にし、「衝撃を受けたニューヨークでの出来事を思い出した」と振り返る。
芸術家として地域の活性化に一役買おうと、鯰田をアートの街にすることを決意した。第1弾として、ツタが絡まった築90年という空き家を丸ごとアートに再生するプロジェクトに乗り出した。空き家の中に単にオブジェを展示するのではなく、「見て、触って、中に入って楽しめる体験型の展示場を目指す」という。
自分にできる恩返しを
現在、CFの「キャンプファイヤー」で支援金を募っている。目標の1000万円が集まった場合、アートショップやキッチンも備えた空間を設ける予定。将来的にはアートの家をほかにも手がけ、最寄り駅を降りた瞬間からアートを楽しみながら回遊できる街にしたいと
情報元サイト:「ささっとー」
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