2024年問題解決に挑む 建設、物流業界向けSaaS

アンドパッド
下請けも含めワンストップで情報管理
現場の効率化に加え、経営改善まで一元管理できるクラウド型の建築・建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を提供しているのがアンドパッドだ。営業から原価管理まで経営指標を可視化し、一元管理するほか、多くの人が関わる現場での情報伝達をスムーズにするなど、多数のアプリケーションを提供し、現場の省人化、効率化を実現している。
アンドパッド 藤井哲嗣 上級執行役員
藤井哲嗣・上級執行役員は、「建設業界は多重下請け構造になっており、当社のソリューションはセキュアな環境で現場情報をリアルタイムで社内外の方とシェアできる」と製品の特徴を説明する。また、徹底して使いやすさにもこだわり、現場の職人らITに不慣れな人でも、マニュアルなしで直感的に使えるUIでサービスを提供している。導入効果として、人手を増やさずに案件を2倍こなせたり、時間外労働を5割削減できたりと、大幅な効率化を実現した事例が多くあるという。
10人程度の小規模な会社から大手ゼネコンまで、導入企業の規模が幅広いのも特徴の一つ。大手が導入した場合、下請けは無料で機能を利用できるため、利便性を実感して自社でも契約するといったシャワー効果での販売拡大も多い。
建設業界の実態として、藤井上級執行役員は、人手不足が深刻で、受注が決まっても契約から着工まで2年かかるというケースも珍しくないと明かす。2024年問題に対して、法施行1年前ほどから業務効率化したいという企業が増えており、「意欲は強いが、どうすればいいかと試行錯誤している企業が多い」という。ワンストップですべて完結するという強みを訴求し、業務効率化したいというニーズに応えていきたいとしている。
現在、直販で販売しており、導入後のサポートもすべて自社で行っている。代理店などパートナーの経由は検討段階で「売り切りではなく、導入後に正しい使い方をしてもらうことで価値が生まれる。運用にコミットしないと建設DXは進まない」(藤井上級執行役員)として、代理店経由の場合の適切な販売方法を模索していく。
建設業界は、受注生産で同じものは二度とつくらないモデルのため、構造的な問題でDXが進まなかったが、同社では導入企業の現場からの細かい要望を開発に生かしサービスをブラッシュアップしており「顧客と一緒にDXを広げていきた
情報元サイト:「週刊BCN+」
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