北太平洋漁業委員会年次会合2024へのWWFの声明

北太平洋漁業委員会(NPFC)におけるサンマ等の資源管理強化などを求めるポジションペーパー
世界自然保護基金(WWF)は、北太平洋漁業委員会(NPFC)の第8回年次会合にオブザーバーとして出席し、NPFCが北太平洋(NPO)漁業の適切な管理において果たす決定的に重要な役割について言及する機会をいただいたことに、改めて感謝申し上げます。WWFは、NPFCにおける持続可能な漁業を実現するため、特に以下の管理措置の改善を求めます。
漁獲戦略の導入(Harvest Strategies)
NPFCは、管理下のすべての魚種について、目標/限界管理基準値(TRP/LRP)、漁獲制御ルール(HCR)、Management Strategy Evaluation(MSE)を含む漁獲戦略(HS)を導入すべきです。特に、近年、漁獲量が激減しているサンマについては、資源を持続可能なレベルで維持することができる漁獲戦略とHCRは、サンマ資源だけでなく、それに関係する産業や雇用をしっかりと守ることにもつながります。また、イカ類についても、IUU漁業などの活動により、北太平洋の漁獲量が著しく減少しているにもかかわらず、NPFCではアカイカ、スルメイカともにいまだ総漁獲可能量(TAC)すら導入されていません。これ以上資源を低下させないためにも、しっかりとした漁業管理が必要となります。
WWFの要望:
サンマにおいては2024年の第8回コミッションにて、サンマスモールワーキンググループの試算結果を参考に、HCR導入を行うこと
イカ類など資源減少が著しい種については、いち早く資源評価を完了させたうえで、予防的原則にしたがいまずはTACを導入すること。MSEに基づいたHCR導入検討を開始し、漁獲戦略導入までのロードマップを作成すること
IUU漁業対策の強化
IUU漁業は、乱獲を招くだけでなく奴隷労働の温床ともいわれており、SDGsやG7、G20など国際的にも大きな課題となっています。近年、多くの地域漁業管理機関(RFMO)において、IUU漁業対策が強化されています。また、EUでは全魚種、米国では13魚種に対し輸入する際の漁獲証明書が義務付けられており、日本においてもNPFC管理魚種のサンマ、サバ、イカ、イワシに同様の措置がとられています。NPFCにおいても、他のRFMOや国に遅れる
情報元サイト:「WWFジャパン」
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