節水だけでなく、食糧問題にも寄与する「循環システム」ーー“世界を節水する”DG TAKANO代表・高野雅彰さんインタビュー【後編】

“世界を節水する”をビジョンに掲げる‟デザイン会社”、株式会社DG TAKANOをご存じでしょうか。
日本は、蛇口をひねれば、そのまま‟飲める”水道設備が、家庭だけでなく公園などのパブリックスペースにも設けられています。
一方、世界に目を向けてみると「当たり前のように」清潔な水を暮らしに使えるという国や地域は多くありません。2015年に国連総会で採択されたSDGsの「目標6」として「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」ことが含まれているように、水資源をめぐる問題は国際的な社会課題のひとつです。
日本から世界を見渡し、課題解決に向けて「デザイン」をするというDG TAKANO社代表・高野雅彰さんにお話をうかがいました。
前後編として、掲載。前編はこちらから。
「人間が新しいOSで生きる」ためのアイデアが必要
ーーかつて「日本のメーカーが作ったポケットPCが、iPhoneに勝てなかった理由はデザイン」だとおっしゃっています。これは高い場所から見渡したからこそ得られた見識ですね。
高野:たしかに、高い視点を持とうとしています。DG TAKANOをアメリカのスタートアップ企業のようなスピードで成長させたいと考えて「何が違うのかな」と分析していました。日本企業が「負けている」ことや、アメリカの有力企業が10年前とガラッと入れ変わったのはなぜか……その理由が僕なりにわかるようになりました。
日本の社長さんは、同じような知識・認識を持つ人たちが集まって、内輪で情報や意見を交換をします。そこで得るもの・選ばれるものはあるんでしょうか。
ーーデザイナー不在の、技術者だけの集まりであれば、イノベーションを起こすことはできないということですね。
高野:僕はデザイナー、課題の解決策を考えます。研究者は、人類がまだ知らない知識を知ろうと研究する。技術者は、デザイナーが思い描いたものを、具現化します。
デザイナーのアイデアを実現できるかは、技術者次第です。デザインでは、観察することが大事です。お皿洗いを人類は100年以上前から、ずっと同じようにやってきています。
洗う側の蛇口と洗われる側のお皿でしている動きから、どう無駄をなくすか。キッチンのシンクというミクロの視点のデザイン思考で、最適化を考えます。パソコンやiPhoneと同じようにライフスタイル
情報元サイト:「U-NOTE」
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