DXスキルで顧客の幸せな未来を創る

銀行法改正等によって銀行の業務範囲が拡大する中、地域経済を強くするためのさまざまな取り組みが、地域金融機関から指数関数的に創発される土壌ができつつあります。地域金融機関がこうした取組を進めるに際しては、“地域愛に溢れる職員の多様な価値観”が何よりも大切な資産になるのではないでしょうか。そしてこの大切な資産の磨き上げに役立つのが、本記事のテーマとなる「DXスキル」です。どういうことでしょうか? 鳥取銀行とNTTデータが共同開催したワークショップを事例として紐解いていきます。本記事の寄稿者は、当該ワークショップを企画・主催したNTTデータの西山彰人さんです。地域の財産である職員の”愛する気持ち”私たちが人を愛する気持ちはどのように生まれるのでしょうか。例えば恋人との関係を思い浮かべると、嬉しいことや悲しいこと、さまざまな経験を通してお互いを知り、徐々に心が満たされ、ある時ふと愛している自分に気づき、お互いにとって良い未来に向かって、苦楽をともにしながら一緒に歩んでいきたい、と考えるようになるのではないでしょうか。この気持ちは、地域金融機関の職員が顧客に対して抱く感情にも似ているのかもしれません。地域貢献に情熱を抱いて入行する地域金融機関の職員には、顧客のことをより深く知りたいという方も多いはずです。そして、相互理解を通して顧客に対する愛情が徐々に芽生え、お互いにとって良い未来に向かって、さまざまな取り組みをしながら一緒に歩んでいきたい、と考えているのではないでしょうか。このような職員が抱く“愛する気持ち”は、顧客にとっても地域にとっても何よりも大切にしなければならない財産だと思います。経済合理性のみが追及されてしまうと、特定の地域の未来を考える必然性が失われてしまうからです。ところで、DXの取り組みを進める中で、人間の作業をITに置き換えることに関して、「費用削減効果はあるが、人間の気持ちの入り込む余地が徐々に減り、無機質な世界が作り上げられてしまう」という指摘を受けることがあります。この指摘は可能性として否定できないものです。したがって、特に地域金融機関のDXに取り組む際には、大切な財産である職員の気持ちが失われない、さらに愛が深まるような仕組みが重要になります。これはDX推進に参画するIT企業なども明確に意識すべきポイントではないでしょうか。私は
情報元サイト:「Octo Knot」
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