エレコムの石見新社長に聞いた、海外とBtoB事業による成長のシナリオ

取材・文/細田 立圭志
2024年6月にエレコムの新社長に就任する
石見浩一共同社長執行役員(COO)
エレコムに移籍して1年で新社長に
――前職からエレコムに2023年7月に移籍してからまもなく1年になります。あらためて経歴を教えてください。
石見浩一共同社長執行役員(COO)(以下、敬称略) 前職はIT業界のサービス系企業でコールセンターやデジタルマーケティングなど様々なサービスをお客様にダイレクトに提案してきました。事業開発や営業、サービス、管理に至るまでのすべてを担当し、創業者と一緒に仕事をしてきました。創業者のご子息が社長のときに、39歳の私を副社長に引き上げていただき、それから56歳まで17年間、企業経営を担ってきました。
私が入社したときは売上高580億円の会社でしたが、39歳のときは約1200億円、最終的に3760億円で従業員7万人弱の規模になりました。特に後半の10~12年間は成長分野である海外事業を中心に欧米、韓国、中国、ASEAN地域で1000億円ぐらいの事業を従業員の皆さんと一緒につくってきました。
――21年7月のBCNのインタビューで葉田会長は、まさにエレコムの売上高約1000億円を、海外事業で1000億円、BtoB事業で1000億円を積上げて合計3000億円にしたいと語っていました。
石見 海外と法人事業を伸ばしていくという点で、葉田の言っていることは今でも変わっていません。創業者は成長にものすごく貪欲なので、従業員も含めて一緒にどのようにして向かっていくのか。前職で築いたノウハウを、本職でもリードしていきたいと思います。
――エレコムでの1年は、どのように過ごされたのですか。
石見 23年8月は工場など実際の現場を見ました。9月はBtoB事業のアドバイスや提案などをしました。私のミッションは、まさに海外営業の責任とBtoB事業の成長なので。
しかしご存じの通り、海外事業はまだ十分な規模ではありません。まずは人材を採用して育てるところからスタートする状況です。私が培ってきた経営手法は、プロパーのDNAを大切にしながら、外部からも新しい人材を入れてミックスさせながら事業や人材、組織を進化させるというものです。それをやりたいと葉田に伝えました。
エレコムの海外事業成長のシナリオについて語る
石見共同社長執行役員(COO)
情報元サイト:「BCN RETAIL」
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