「お役所仕事」古賀市が改革!男性育休100%、選べる勤務時間

立ったまま打ち合わせをする職員
福岡県古賀市が進める市役所改革が注目を集めている。職員は自らの都合で勤務時間を選択し、テレワークで働くこともできる。市長への説明や庁内の会議はペーパーレス。10%台だった男性職員の育児休業取得率はわずか3年で100%を達成した。公務員志望者が減少傾向にある中、前例踏襲、旧態依然のマイナスイメージで見られることも多い「お役所仕事」が変わろうとしている。
脱・前例踏襲!全国から視察
北九州市内の自宅から、自転車とJR、徒歩で通勤する経営戦略係長の中田学さん(46)の勤務時間は、通常より1時間遅い午前9時半~午後6時。ラッシュを避けて電車内で座れるようになり、片道1時間余りの通勤の疲れは軽くなった。介護や育児、ジム通いなど理由は問わず、職員は五つのパターンからその日に働く時間を選べる。
始まりは2019年春。水道課と下水道課が統合し、約200平方メートルの旧水道庁舎で働く職員は2倍の約30人に。新しい上下水道課長を務めることになった星野孝一さん(55)は、職員間のコミュニケーションを促し、手狭なスペースを有効に使おうと、自席を固定しないフリーアドレスデスクを取り入れた。役職や担当に関係なく、くじ引きで翌日の席を決定。自席がなくなり、書類やファイルの積み上げも姿を消した。
自席がなく、毎日座る場所が変わる上下水道課
同課では、時差出勤やテレワークもいち早く導入。コロナ禍が“追い風”となって全庁に広がり、北海道や愛知、三重など全国から視察が訪れる。
会議も変わった。「印刷や配布の時間、コストが無駄」と、ペーパーレスを推進。紙の購入枚数は24%減り、物価高騰にもかかわらず、購入費やコピー使用料も10%下がった。立ったままの会議室も新設し、「時間が短くなり、健康にもいい」と田辺一城市長(44)は笑う。
DXを進めて、創造的な仕事を!
「面倒くさいこと、ありませんか」。5月に市役所であったDX(デジタルトランスフォーメーション)の研修で、NTTドコモ九州支社の岡尾勉さん(43)が呼びかけた。
岡尾さんはDX推進アドバイザーとして、4月から市役所に常駐。「行かない市役所」「書かない窓口」を掲げ、各課で業務のデジタル化を後押しする。
例えば、手作業だったバス利用券の集計をデジタル化し、担当職員の手間はひと月当たり90分削減された。岡尾
情報元サイト:「ささっとー」
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