1食20ユーロ以下!観光客も重宝するパリの穴場ランチのガイドブック誕生 France[Paris]
非営利団体「Secours populaire francaise(フランス民衆救済)」*によれば、昨今のインフレの影響で3食のうちの1食を抜くフランス国民が15%に上ったという。原材料、光熱費、人件費の上昇により、パリの外食費は高騰する一方で、30ユーロ以内(約5000円)で定食を提供するビストロは、良心的だと言われるほどだ。そんな中、2024年4月に刊行されたガイドブック『MIDI MOINS CHER(格安のランチ)』が耳目を集めている。作者はボボ*に愛される週刊カルチャー誌『Télérama(テレラマ)』の料理記者エステレル・パヤニ(Estérelle Payany)さん。 「コロナ以降、すべての価格が20%以上も値上がりし、前菜、メイン、デザートからなる伝統的な食習慣から離れつつあります。今は環境、SDGs、従業員の働き方に配慮した店が求められています」同ガイドブックには20ユーロ以内でランチを提供する庶民的なビストロ、良質なストリートフード店、カーヴ・ア・ヴァン、小さな食の専門店、食事もできるエピスリーなど穴場的な120軒が掲載されている。 パリを4つの地区に分けて、パリで一番と言われるジャンボン・ブールが看板のカフェから、ニースなどのローカル料理店、フォーやメッゼ、クスクス、タジンといった異国がルーツの店も満載。難民による店やベジタリアン対応の店、蒸し餃子「モモ」の専門店など、コスモポリタンなパリならではのラインナップだ。今どきのパリの気分を感じられて、パリっ子の傾向を察知することができそうだ。*1 1945年に設立された非営利団体*2 高学歴・高収入で文化的かつスローライフを好むボヘミアン気質を持った人たち。 ◎MIDI MOINS CHER:Le guide du déjeuner malin à ParisEstérelle Payany 著Editions ALTERNATIVES 刊14ユーロISBN-13:978-2073055439https://www.editionsalternatives.com/site.php?type=P&id=2317 *1ユーロ=170円(2024年6月時点)
情報元サイト:「Web料理通信」
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