山屋御飴所 （長野県）
江戸時代から続く伝統のあめと“ちょっと変わった”新商品を通して、松本の飴文化を伝えたい
松本の老舗・山屋御飴所で人気の、4種を詰め合わせたアソートセットです。おせんべいのようにパリパリ食べる一番人気の「板あめミックス」、昔ながらの定番3種が詰まった「御飴ミックス」、松本産のハチミツと水飴だけを使った「信州はちみつキャンディ」、さらさらとして料理にも使いやすい穏やかな甘みの米飴「堂々とろり」がお楽しみいただけます。
350年の歴史を有する、信州・松本最古のあめ屋さん
今から約350年前の寛文12年、徳川綱吉が第五代将軍を務めた江戸時代初期の頃、アルプスの麓、信州・松本に一軒のあめ屋さんが生まれました。松本で最も長い歴史をもつ老舗「山屋御飴所」です。
「市内に湧き出る清らかな水と安曇野で採れるお米を原料に、日本酒ではなく“子供からお年寄りまで喜ばれるあめを作りたい”と、水飴作りから始めました。創業者の思いを受け継ぎ、今でもあめを作り続けています」と話すのは、山屋御飴所の太田 喜久さん。
水飴の原料が揃い、また冬場の厳しい寒さと乾燥した気候があめ作りに適していたことから、松本には古くからあめの文化が根づき、数多くのあめ屋さんが軒を連ねていたのだとか。今も年始には400年ほどの歴史を持つ伝統行事「あめ市」が中心市街地で行われ、多くの市民が訪れて賑わっているそうです。
太田さんはそんなあめの町で老舗の看板を守るとともに、松本のあめ文化を受け継ぎさらに広めていくための活動にも取り組まれています。
時代を超えて愛され続けるためには、伝統と変化が必要
松本最古のあめ屋さんは、時代の変容に合わせてその時々で必要とされるものを取り入れながら、長い歴史を歩んできました。大正期までは、あめがあまり出ない暑い時期には、あめを炊く釜を使って瓶や壺などの生活用品を製造。昭和以降はあめの製造・販売も続けながら、建材商社として土管やタイルなど設備関連の製造を担ったといいます。
そしてあめ屋専業となった今でも、素朴で優しい味わいと手作りにこだわった製法は守りながらも、人々に求められ続けるための新しい挑戦に取り組まれています。
「伝統や昔ながらの味わいを受け継いでいくことはもちろん大切ですが、時を超えて愛され続けるためには、古いもの“だけ”を作り続けていてはいけません。伝統をつなぐためにも時代に合わせて商品の幅を広げ、多くの方に魅力を知っていただく必要があると考えています」
伝統と未来への思いを胸に、山屋御飴所では昔ながらのあめから新作まで20種類以上の商品を展開しています。
昔ながらの味から新作までを楽しめる、人気のアソートセット
今回ご紹介するアソートセットでは、山屋御飴所で人気の4種が楽しめます。昔ながらのあめを3種類味わえる「御あめミックス」、料理に使いやすい米飴「堂々とろり」、地元のはちみつ屋さんと共に作った、口の中で優しくとろける「信州はちみつキャンディ」。そして「板あめミックス」は、松本ならではの板あめにポン菓子やゴマ、りんご、ピーナッツなどが加えられた、様々な風味と歯ざわりが楽しい人気のお菓子です。
「昔ながらのスタンダードな味わいから楽しく新しい商品までを取り合わせた、幅広い世代の方におすすめできるアソートセットです。若い方でも手に取りやすく、お土産としても贈りやすいよう、箱や缶のデザインにもこだわっています」
松本のあめ文化を、全国に広げていきたい
山屋御飴所をはじめとしたあめの老舗が市内で3軒も営業を続け、400年にわたって地域の伝統行事が続けられていることは、全国的に見ても珍しいこと。この文化を、県外の方にももっと知ってほしいと太田さんは話します。
「多くの観光客の方がお店を訪れてくださっており、県外の方へのお土産としてお求めいただいています。今後はさらに、珍しい商品をギフトや結婚式の引き出物に利用していただくなど、“ちょっと変わったもの”という視点でも需要が高まると嬉しいです」
松本ならではの味として、山屋御飴所のアソートセットを贈りものにしてみてはいかがでしょうか。伝統を受け継ぐ優しい美味しさと、これまでに食べたことのないようなあめとの出会いに、会話が弾むこと間違いありません。
今回ご紹介した企業
山屋御飴所 （長野県松本市大手）
寛文12年創業、約350年の歴史をもつ松本最古の老舗あめ屋さんです。あめの原料が揃う松本で水飴作りからスタートし、今でも米飴を主原料とした素朴な味わいのあめを作り続けています。昔ながらのものだけでなく、新しくて“ちょっと変わった”あめも展開しており、20種類以上の商品をお楽しみいただけます。また代表の太田さんは2018年に「松本飴プロジェクト」を立ち上げて活動を行うなど、松本のあめ文化の中心的な担い手となる存在です。
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