60期前年度比5%増 レンタルのニッケン連結売上高過去最高に
レンタルのニッケン=藤良太郎社長、東京都港区東新橋1―9―1=は、第60期事業報告(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。連結売上高は過去最高額となる1276億円(前年度比105%)、当期純利益が56億円(同139%)と増収増益となった。全産業の設備投資額が好調に推移し、国内景気を支える結果となり、同社が、注力分野である建築、プラント分野の需要を着実に取り込んだことが要因。 2023年度は、同社が2030年をゴールとした中長期事業計画「ニッケングリーンカンパニー構想」の初年度にあたり、重要戦略である Digital Transformation(DX)とEnvironment Transformation(EX)に注力し、商品の自社開発を推進すると共に、海外事業の強化を行った。 商品開発面では、建築現場の設備工事の省人、省力化に貢献する新商品「ディアナ」、「アポロ」を始め、建築、鉄道分野を中心とした商品開発を行い、顧客から好評だった。海外事業では、インドネシアBAP社の連結子会社化に加え、海外駐在員の待遇改善、将来の更なる成長に向けた体制の強化を行った。 そのほか、昨年8月28日には、38年ぶりに本社を東京汐留地区に移した。 2024年度に関しては、企業の設備投資は堅調な推移が予想され、インバウンド需要もコロナ禍以前の水準に戻りつつあるが、継続する物価高騰、停滞する中国景気や、アメリカ大統領選挙の行方などで、更なる経営環境の変化が予測されるため、同社では、適時の経営判断が行えるよう、市況への感度を高めていく必要があるとしている。【2024年度の主な重要施策】①DXの更なる推進~デジタルで建機レンタル業界の構造改革を目指す~②EXの推進~環境・脱炭素を誇れる分野に~③商品開発~オリジナル商品開発による差別化~④社員が元気な会社~更なるワークライフバランス向上を目指す~。 また、同社は、7月1日から給与改定を行い、定期昇給とベアを合わせた平均5・23%の賃上げを実施した。ベアについては昨年度に続いて2年連続の実施。
情報元サイト:「農村ニュース」
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