ドイツ連邦軍 G36自動小銃の後継選びが10月末まで再延期

Photo from Bundeswehr
2014年に、特定の条件下で命中精度が大きく落ちるという問題が取り上げられ、政治的スキャンダルとまで発展したG36自動小銃。その直後からリプレイスの計画が立ち上がっているが、その進捗は思わしくない。今年6月末と言われていた決定時期が10月末まで再延期されたとドイツ国内の各メディアが報じている。
参考記事:
・H&K 社の「G36」自動小銃の命中精度下落問題「弾薬ではなく自動小銃側に問題」と国防総省が結論 – ミリブロNews
現在、ドイツ連邦軍の新小銃については地元ヘッケラー&コッホ(H&K社)ともう1社がコンペで競っていると言われている。H&K社広報担当者へのインタビューでは、コンペの遅延はH&K社の候補の性能や生産能力もさることながら、同社の経営状況やコンペの手続き自体の適法性といった、コンプライアンスの問題があることが示唆されている。
H&K社は2019年に監査法人が財務リスクについて警告を発するなど、多額の負債がある。また過去にはメキシコに軍用モデルの自動小銃を許可なく密輸していたなどの不祥事も起こしている。こうした点について、政府や軍が疑問を抱いていることがコンペが長引いている原因であるとする報道もある。
参考記事:
・H&K社に『破産』の恐れ。「事業活動の継続に関連する重大な不確実性がある」監査法人が警告 – ミリブロNews
・H&K社によるメキシコ不正輸出で売上額に迫る罰金刑370万ユーロ(=約4.6億円)の判決 – ミリブロNews
情報元サイト:「ミリタリーブログ」
[ オリジナルサイトで見る ]

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。