岡山大学カーボンニュートラル拠点事業シンポジウム「地域特性を活かしたカーボンニュートラルと物質循環から地方創生へ」を開催

本学は3月28日、岡山コンベンションセンターにて、岡山大学カーボンニュートラル拠点事業シンポジウム「地域特性を活かしたカーボンニュートラルと物質循環から地方創生へ」を開催し、カーボンニュートラルに関心を寄せる自治体・企業関係者、学術機関の方および学生など対面で約150人、オンラインで約250人が参加しました。
本学は、世界的な地球温暖化対策に呼応して、脱炭素社会の実現に向けた本学の取り組みを戦略的に推進するため、2022年4月からカーボンニュートラル戦略本部を設置しています。同本部内には、教育・人材育成部門、研究部門、環境マネジメント部門を置き、カーボンニュートラルに関する学内での教育研究活動やキャンパスのゼロカーボン化の施策を検討実施しています。
本シンポジウムは、同本部研究部門によるカーボンニュートラル拠点形成事業の一環として開催したもので、カーボンニュートラルを実現する具体的なソリューションの創出に向け、地域固有の特性を生かして、周辺地域と連携したカーボンニュートラル社会の将来像について考えることを目的としています。
開会にあたり、本学の阿部匡伸DX・GX担当理事が「カーボンニュートラル実現に向けて岡山大学として貢献できる領域は多く、岡山県での脱炭素を進めるために、地域間での再エネポテンシャルの偏り等を踏まえながら今後どのように協力し合い、取り組んでいくべきかについてともに考えたい」とあいさつしました。
基調講演では、国際大学の橘川武郎学長が「カーボンニュートラルとコンビナート、地方創生」と題して「水島コンビナートは自動車、石油精製、石油化学、鉄鋼が集積する国内唯一のコンビナート。県北では木質バイオマスの利活用が進んでおり、多様な産業が共存している岡山県におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みは、日本全体の脱炭素に向けて大きな意味を持つ」と、日本の電源構成の将来予測などを踏まえながら岡山地域全体で資源やエネルギーを統合的に活用する未来像について話しました。
特別講演では、化学工学会会長である早稲田大学の松方正彦教授が「化学工学会が取り組むカーボンニュートラルへの挑戦」と題して、「2050年カーボンニュートラル達成は現在の技術と社会の延長線上ではなくバックキャストで考える必要がある」と、化学産業が持つポテンシャルを踏まえながら従来の発想か
情報元サイト:「国立大学法人岡山大学」
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