神宮前2丁目の路上ギャラリーにてマーン・リンブルグによる写真展示が開催 日本の「空き家」を捉える

神宮前2丁目に点在する路上ギャラリー「Jinny Street Gallery(神二ストリートギャラリー)」にて、オランダの写真家マーン・リンブルグ(Maan Limburg)による写真展示「Without Us(人々の残像)」が開催される。期間は、2024年4月12日(金)〜5月12日(日)まで。展示中は24時間いつでも鑑賞が可能だ。
「Jinny Street Gallery」は、ストリートギャラリーの名の通り神宮前2丁目の路上に点在する42個の小さな街灯路ケースを、ヨーロッパの写真家2名が、アート展示スペースへと作り替えたもの。1990年代に屋外広告用に設置されたケースだが、2023年1月より「Jinny Street Gallery」の名でアート作品の展示スペースとして運用を開始。さまざまな展示を不定期で行っている。
今回、街路灯ケースを彩るマーン・リンブルグは、1988年生まれ、オランダを拠点とする写真家だ。モデルとしても活動しており、撮影時の経験を元に、自身も独学で写真を撮り始める。15歳の時に目にした日本のファッション雑誌に衝撃を受け、以降頻繁に日本を訪れている。
本展示は、 リンブルグの写真集「失われた世界」より選りすぐりの写真群が展示される。「失われた世界」は、日本の田舎に無数に存在する「空き家」に焦点を当てた写真エッセイ。リンブルグが2018年からの2年間、日本の郊外エリアを旅しながら撮りためた空き家の写真を紹介したものだ。リンブルグは、「まるで空き家のように置き去りにされている」街路灯ケースにも、「失われた世界」との親和性を感じたという。
日本の中心地・東京の「発展性」ではなく、あくまでも郊外の廃墟や空き家に対して「日本の特徴的な要素」を見出すリンブルグ。置き去りにされた工場、ホテルや旅館、レストランなど数多くの廃墟から、「そこにいた人々」の満ち溢れた思い出を感じ取り、写真に収めている。展示初日には、20時よりリンブルグとの「アーティスト・ウォーク」も開催とのこと。解説を聞きながらストリートを巡る夜は、より鮮明な記憶となるはず。
「空き家」のようになっていた街路灯ケースを再利用するストーリーは、リンブルグの写真にこもった想いをより引き立たせる。宝探しのような感覚で神宮前2丁目に点在する展示を辿ってみて。
■概要「Withou
情報元サイト:「OMOHARAREAL」
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