着衣泳のすすめ(水泳とSDGs)
写真提供:日本スポーツSDGs協会 日本 4.9 ブラジル 3.1 韓国 1.4 アメリカ 1.2 オランダ 0.5 イギリス 0,4 オーストラリア 0.3 さすが日本、トップです!って何の数字でしょう? 残念ながら、人口10万人当たりの年間溺死者数なのです。世界では、年間23万6千人もの人が溺死しているそうです。その90%が中低所得国で起きているそうですが、先進国の中では日本は非常に多いのです。 風呂の習慣が数値を高めているのも事実ですが、川や海での水難事故や近年の濠雨災害での溺死数の増加もあります。 運河の多いオランダでは、数値が非常に小さいのはなぜでしょう。 オランダでは、水難事故防止のために、4~5歳から全員スイミングスクールに通わせ泳げるようにします。その上で着衣泳を教えディプロマという着衣と水着の両方での資格を取らないと、プールに入れないそうです。 日本のように川や池の周りに近づかないようにとか、柵を設けるではなく、運河に落ちても大丈夫なように徹底した水泳教育が行われています。 日本でも1993年より文部省が「学校の諸条件が許せば、児童生徒に着衣したままでの水泳を体験させることは有意義なこと」として導入を認めました。『学校の諸条件が許せば』という言葉のように決して積極的ではありません。結果としてこの溺死数ではないでしょうか。 現在64%の小学校で実施されているそうですが、学校の水泳の終わる夏休み前に1単位時間教える程度のようです。泳ぎにくさや重さを体験する程度で実際に川に落ちたらどうするかを体得できるほどの指導までは行われていないのでしょうか。 更に残念なことに私の近くの小学校に問い合わせたら、「うちの学校では着衣泳をしていません」とのことでした。 今バルセロナオリンピック競泳金メダリスト岩崎恭子さんがプロジェクトリーダーとなり『着衣泳を広めるプロジェクト』を立ち上げ、自らの命を守る着衣泳を体得させる活動を始めています。 要請に応じて、指導員を派遣したり、自治体、学校、企業主催の着衣泳教室の企画運営をしたり、岩崎恭子さんによる普及講演会の実施をしています。可能な限りこのようなプロジェクトを利用して取り組んでほしいですね。 しかし、全国あちこちで濠雨災
情報元サイト:「TSUNAGOOD」
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