シスコシステムズ 代表執行役員社長 濱田義之

Wi-Fiの重要性が高まる
――ネットワークのビジネスについて、すでに大きなシェアを持っていますが、成長する余地があるのはどのような領域でしょうか。
今後、トラフィックが爆発的に増えることが見込まれますが、コストや電力消費量が比例して上がっていくことがあってはならないので、インターネットを支える基幹技術に大きな投資を続けており、国内でもニーズが高まる領域だと感じています。
Wi-Fiの重要性がこれまで以上に高まってきていることも、今後の成長機会になります。オフィスの中では、Web会議の利用などで座席から離れる機会が増加するなど、Wi-Fiに求められるスピードが高まっています。また、製造業では、ローカル5Gを用いてDXを進める動きも活発化しており、インターネットを支える基幹技術への引き合いは高まってきています。
――セキュリティーの領域で引き合いが多い商材を教えてください。
ハイブリッドワークが普及し定着する中、SSE(Security Service Edge)ソリューションの「Secure Access」やSASE(Secure Access Service Edge)ソリューションの「Secure Connect」への注目は高いです。コロナ禍でVPNの強化など、突貫工事でさまざまな製品を導入した顧客が多くいましたが、今後はどのような環境が適切か検討する中で引き合いをいただいているのだと感じています。
XDR(Extended Detection and Response)の分野も問い合わせが多いです。当社は幅広い製品ポートフォリオを持っていますが、顧客に全てを入れ替えてください、との提案は現実的ではないため、他社の製品との連携を可能にしていることが特徴です。アクションを起こさなければいけないときに、必要な情報を可視化し、脅威への対処を支援します。
――米Splunk(スプランク)の買収が完了しました。今後どのようなシナジーが生まれるとお考えですか。
それぞれの強みを相互補完できる素晴らしい買収だったと考えています。スプランクが強みとするセキュリティー分野や多様なログを集めて解析する技術と当社のネットワークなどの技術を掛け合わせ、よりレジリエントな社会を一緒につくっていけるのではないかと期待しています。
パートナーとビジネス変革を推進
――1月
情報元サイト:「週刊BCN+」
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