楽天 奈良で空き家をリノベ、大和郡山市らとイベント、DIY需要を喚起

楽天グループは6月15日、奈良県大和郡山市において、空き家をリノベーションする「DIYワークショップ」を開催した。小学生から70代まで、DIYに関心がある12名が参加。プロのアドバイザーが指導し、壁の塗装や仕切りの設置などを体験した。
ワークショップは、2022~23年にかけて開催された、DIY業界の関連企業や有識者、楽天の3者で、ECを中心としたテーマで議論する会合「DIYサミット」がきっかけとなり開催されたもの。会合では、国内DIY市場を引き上げるための課題として「DX化」「オムニチャネル化」「人材育成」の3点が指摘された。その上で課題解決のための施策の一つとして出てきたのが「古民家改修プロジェクトなど、DIY需要を喚起するためにイベントを開催する」というものだ。
ワークショップでは、大和郡山市の古民家「オカマチ荘」を改修。リノベーション後は、ハンドメイド作家等のクリエイターを誘致し、シェアアトリエとして使う計画で、年内の稼働を予定している。
オカマチ荘は、20年ほど前まで化粧品店として使われていたが、現在は空き家。築100年以上で、「間口が狭く奥行きは長い」という、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる、典型的な日本の古い町家だ。ただ、たくさんのクリエイターの販売スペースを作るにあたって、新たに仕切りなどを設ける必要があった。
楽天ECコンサルティング部ホームライフ事業課カテゴリ戦略グループの足立有紀氏は「DIYサミットで『空き家改修をイベント化してDIY需要喚起につなげたらどうか』という提案が出たが、どうやってDIYできる空き家を探せばいいのか、見当もつかなかった。そこで、DIYサミットのアドバイザーである、大都の山田岳人社長に『大和郡山まちづくり』という会社を紹介してもらい、イベントを開催することができた」と説明する。
大和郡山まちづくりは、不動産オーナーから物件を借り受け、大和郡山市で開業したい人をマッチングするという事業を手掛けている。同市では、市内の空き家や空き店舗、空き地など活用し、リノベーションすることで街作りへと発展させる教室「リノベーションスクール」を開催しており、同社は第1回目の教室後に生まれた企業という。イベントは楽天と大和郡山まちづくりが主催、大和郡山市が共催する形となった。
空き家改修イベントを、どのようにDIY需要の
情報元サイト:「通販新聞」
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