フルーツジュレ5種類の瓶詰めセット。透明な瓶にカラフルなフルーツが入ったおしゃれなデザイン。

株式会社フルーツ・ジャパン (岡山県)

匠の技とこだわり、新しいアイデアで岡山県産の果物をアレンジした「国産フルーツジュレ」―岡山県・フルーツ・ジャパン

フルーツ王国として知られる岡山県産の果実のギフトを手がける「フルーツ・ジャパン」。2004年頃に開発された“やわらかいゼリー”は、まだ認知の低かった“ジュレ“を広めた草分け的存在です。加工品でありながら果物を主役にしたレシピにより、フレッシュなフルーツをそのままいただいているような瑞々しい味わいをお楽しみください。

岡山県産の果物に精通し、農業の将来も考えた商品づくりを実践

フルーツジュレ3種類をガラスの器に盛り付けた様子。黄桃やぶどうが瑞々しく輝く。

“晴れの国”と呼ばれる岡山県は、晴れの日が多い温暖な瀬戸内海式気候で、桃、ぶどうなど多くの果物が栽培されています。そんな岡山県の経済農業協同組合で県産の青果物に特化して従事していた代表が独立、果実のギフトや関西を中心に百貨店店舗事業を手がけるのが「フルーツ・ジャパン」です。

契約農家との取り組みを進める中で、「規格に沿ったギフト用の良いものだけを仕入れるだけでは困る」という生産者の声から、規格外の果実も扱い始めることに。そして、自社で製造工場を立ち上げて、高い水準の加工品事業を展開してきました。

その後、2004年頃に開発を始めたのが“やわらかいゼリー”です。ゼリーはお見舞い需要が非常に高い商品で、「誰にも食べやすい」ということが開発理由の一つだったとか。当時、ゼリーといえば、寒天やゼラチンで固めた形の残るものばかり。ぷるんとした食感で、するんと口の中で溶けるものという発想自体も斬新でした。完成した商品名はフランス語でゼリーを意味する“ジュレ”という言葉を使った「国産フルーツジュレ」となりました。

アワードでの受賞を機に注目を集めた「国産フルーツジュレ」

フルーツジュレ3種類の瓶詰めセット。透明な瓶にカラフルなフルーツが入ったおしゃれなデザイン。

当時はジュレという言葉も知られておらず、馴染みのないジュレが爆発的に売れることはなかったそう。柔らかく器に出すと形状が残らないタイプのゼリーであり、瓶に詰めて販売していたため、「これはどうやって食べるの?」と疑問に思うお客様も多く、手に取ってもらえない状態が1年ほど続きました。

そんな「国産フルーツジュレ」に転機が訪れます。日本ガラスびん協会主催「ガラスびんデザインアワード2008」でグラスボトルデザイン優秀賞を受賞したのです。この賞は、エシカルなパッケージであるガラスびん商品のデザイン性、機能性、環境性などさまざまな観点で審査され優れた商品を表彰するもの。

オリジナル性を高めるという考えから、現在の形状でもある三角形で少し小さいタイプのびんを製造。当時、三角形のびんが珍しかったことに加え、ジュレの中に果物が浮いているように見せるためライトを当てたディスプレイでも注目を集めました。その後は、展示会に出展する機会も増え、一気に「国産フルーツジュレ」が知られるようになりました。

岡山産フルーツの魅力とジュレならではの魅力の掛け算

手袋をつけた作業員がシャインマスカットの皮を丁寧に剥いている様子。

今でこそ広く認知されている“ジュレ”ですが、発売当時は「不思議な食感」「溶けてしまうよう」という驚きの感想を持つ人も多かったそう。ジュレは、口にすると一瞬でなくなってしまうような独特の食感と喉越しが魅力です。

そんな儚ささえ覚える「国産フルーツジュレ」は、原材料の中でフルーツの重量の割合が一番大きく、ジュレにも果汁がたっぷり含まれています。そのため、スプーンですくった瞬間に果実の香りが漂い、口にした瞬間からおいしさが広がります。さらに、果実を口に含めばジューシーで、重層的でリッチな味わいが楽しめます。

使用する果実は、日光を遮断することで果肉が柔らかく口溶けが滑らかな白桃をはじめ、シャインマスカットやブルーベリーなど岡山県産のものが中心。厳選して仕入れた果物は、一次加工の段階で手剥きするのも同社のこだわり。その理由は「その方がおいしいですし残る果肉量が多いからです。もちろん手間と時間はかかりますが、匠の技が光るところです」と、手間を惜しみません。「青果物を扱うメーカーとして、果物が主役となる製品づくりを心がけています」という会社の姿勢を感じられるエピソードと言えます。

本物志向の方にこそ喜ばれる、ハレの日にぴったりのスイーツ

木製のテーブルの上にフルーツがたっぷりの色んな種類のパフェが6個ならんでいる。

東日本エリアで開催される展示会などに参加すると、岡山のものは高価だと言われることが多いそう。しかも、東日本でフルーツと言えば長野や山梨のイメージが強く、興味を持ってもらえないこともあるとか。けれど、「そういう方にこそ、『一回食べてみて』と思っています」と自信を語ります。なぜなら、食に一家言もっている方こそ、試食するとその味に納得し購入されることが多いから。
そして、「果肉がしっかりしていておいしい」「華やかさもありギフトに良さそう」などの声も多く、お祝いごとやお礼、自分へのご褒美など、ハレの日にふさわしい逸品と言えます。

最後に、倉敷美観地区周辺に5店舗を展開する「くらしき桃子」も同社が手がけるブランドであることに触れておきます。町家をリノベーションした趣のある店構えが特徴で、岡山県が誇るフルーツを使ったパフェやクレープ、ジェラート、ジュースなど、さまざまなメニューで楽しませてくれます。テイクアウトメニューやお土産もあるので、近くに行かれた際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した企業
株式会社 フルーツ・ジャパン(岡山県岡山市北区)

果物に恵まれた岡山県。その利に甘んじることなく、農業の在り方にまで目を向け、果物を慈しむように加工品作りをしているのが「フルーツ・ジャパン」です。そのままで十分おいしい果物に、匠の技とこだわりが加わり、新しい価値をプラスした「国産フルーツジュレ」をぜひお召し上がりください。

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