スロウに旅する沖縄離島・南大東島編。ワイルドな自然と八丈島と沖縄のミックスカルチャーに酔う
スロートラベルという言葉をご存知でしょうか?イメージするなら、旅程をぎゅっと詰め込まず、気の向くままに心の向く場所へ行き、その土地の風土をたのしむ旅行のスタイル。そんな旅を、国内180島を歩いてきた『ritokei』統括編集長・鯨本あつこが沖縄離島3島で実体験。旅の様子をお届けします。
文・鯨本あつこ
スロウに旅する沖縄離島・北大東島編。世にも希少な小さな島でおどろきの自然と文化に出会うスロウに旅する沖縄離島・南大東島編。ワイルドな自然と八丈島と沖縄のミックスカルチャーに酔うスロウに旅する沖縄離島・渡名喜島編。子どもの視点で豊かさ広がるセンスオブワンダーな島時間
最短空路で南大東島へ
大東諸島(だいとうしょとう|沖縄県)では定期航路としては日本で最も“短い”空の旅が楽しめる。北大東島(きただいとうじま)でのスロートラベルに後ろ髪を引かれながらプロペラ機に乗った私は、わずか10分であこがれの南大東島(みなみだいとうじま)に降り立ってしまった。
南大東空港には琉球エアコミューター(RAC)が就航。那覇空港までは約1時間。1日2便就航している
この日、初めて南大東島に上陸できた身としては、まずは島の様子を掴みたい。そのためには島の中でもなるべく高いところにのぼりたいが、南大東島は山がなく最高地点の標高も75メートルと高くない。そこで空港からほど近い「日の丸山展望台」に向かってみる。
「日の丸山展望台」は海抜63メートルの位置にある展望台。第二次世界大戦時はこの場所で旧日本軍が敵軍の監視を行っていたという
沖縄で「アカバナ」と呼ばれるハイビスカスの間を通り抜けて展望台に登る。北大東島と比べると3倍ほど大きな南大東島は、どんな様子だろう。
360度のパノラマで島を見渡すことができる展望台から、島の様子を伺う。北大東島と同じように、中央部分が盆地になっていて「幕(ハグ)」と呼ばれる環状の大地が外周を囲む地形。ちなみに南大東島では盆地部分が「ハグシタ」、台地部分が「ハグウエ」と呼ばれているが、「ハグ」の語源は「歯茎」を意味する八丈島(はちじょうじま|東京都)の言葉。
そう、この島は今から約120年前に八丈島から渡ってきた人々が開拓を始め、沖縄方面からやってきた人々とともに、島の文化をつくりあげてきたミックスカルチャーの島なのだ。展望台から見えるハグシタにはどん
情報元サイト:「離島経済新聞」
[ オリジナルサイトで見る ]
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。