スロウに旅する沖縄離島・北大東島編。世にも希少な小さな島でおどろきの自然と文化に出会う

スロートラベルという言葉をご存知でしょうか?イメージするなら、旅程をぎゅっと詰め込まず、気の向くままに心の向く場所へ行き、その土地の風土をたのしむ旅行のスタイル。そんな旅を、国内180島を歩いてきた『ritokei』統括編集長・鯨本あつこが沖縄離島3島で実体験。旅の様子をお届けします。
文・鯨本あつこ
スロウに旅する沖縄離島・北大東島編。世にも希少な小さな島でおどろきの自然と文化に出会うスロウに旅する沖縄離島・南大東島編。ワイルドな自然と八丈島と沖縄のミックスカルチャーに酔うスロウに旅する沖縄離島・渡名喜島編。子どもの視点で豊かさ広がるセンスオブワンダーな島時間
あこがれの北大東島へ
10月に初めて大東諸島を訪れた。スロートラベルを実践して良いという企画は、編集者として願ったり叶ったり。しかも行き先が日本の島でもとりわけ稀有な島ときたら、浮かれずにはいられない。
以前から本棚に並べていた『うふあがりじま入門』を手に、島への思いを募らせるところから私のスロートラベルは始まった。
この本ではまず、北大東島(きただいとうじま|沖縄県)を「世にも希少な島」と言い表す。希少な理由は数あれど、私はまずはその位置がめずらしいと思っている。
日本には有人離島が約400島あるが、広い海のうえにぽつんと浮かぶ「絶海の孤島」はそこまで多くない。沖縄本島から太平洋の方角に360キロ。南大東島(みなみだいとうじま)と北大東島が互いに臨めるほか、目視できる有人島は存在しない、まさに絶海の孤島らしい孤島なのだ。
どんな気持ちになるのだろう?
その島に立つとどんな気持ちになるのだろう? ネット検索すれば画像も情報も出てくるが、情報は情報。我が身を置いてみなければ感じられないものを感じてみたい。そんなことを考えながら、那覇空港から飛行機に乗り込み、北大東島へ向かった。
ゴゴゴゴゴというプロペラ機特有の振動を感じながら約1時間。空港に降り立つと「もう着いちゃった」と思った。あこがれの島に対するアプローチとして、飛行機は思いのほか早かった。
北大東島〜那覇間の空路は約70分。ちなみに船だと約15時間。時間が許せば船で来たい
大東諸島(だいとうしょとう|沖縄県)は、島の成り立ちも希少。約4,800万年前には南半球の赤道付近にあった島が、沈んだり浮かんだりしながらじわじわと現在の位置まで
情報元サイト:「離島経済新聞」
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