田村製菓 有限会社 (群馬県)

温泉から生まれた群馬の伝統菓子・磯部煎餅_群馬県・田村製菓有限会社

「磯部煎餅」は、群馬県西部に位置する磯部温泉の源泉を使って小麦粉と砂糖を練り上げて焼いた煎餅です。田村製菓の磯部煎餅は、小麦粉、砂糖、菜種油、鉱泉水のみを使用し、卵、乳製品、添加物は使っていません。平成14年には全国菓子大博覧会『全菓博会長賞』を受賞。優しい甘さとサクッとした食感が特徴で、おやつやお茶請けとしても人気です。

温泉から生まれた群馬名物・磯部煎餅

日本屈指の温泉大国・群馬県。数ある群馬名物の中でも古くから愛されている代表的な銘菓・磯部煎餅をご存知ですか?磯部煎餅は、県南西部に位置する磯部温泉から湧き出る源泉を使用し小麦粉と砂糖を練り上げ、薄く焼いたシンプルなお菓子です。磯部温泉の名物として徐々に知られるようになり、今では群馬県を代表する銘菓となりました。

富岡製糸場にほど近い群馬県安中市にある田村製菓有限会社は、伝統ある磯部煎餅とそれ以外にも素材にこだわった和洋菓子の製造・販売を行なっています。創業当初は煎餅屋さんに炭を納める事業を行なっていましたが、昭和39年頃からは自社でも磯部煎餅を焼きはじめ、平成元年に法人化しました。30年ほど昔は磯部煎餅を焼いているお店が市内に44軒ありましたが、今では13軒にまで減少。100年近い歴史を持つ老舗が多数ある中で、田村製菓の歴史は始まったばかり。次世代にバトンを繋ぐことも考えながら、先代から受け継いできた磯部煎餅のみならず、これまでの形にとらわれない和洋菓子の製造・販売にも取り組んでいます。

田村製菓が目指す人の心を動かす菓子づくり

工場を併設した店舗「菓舗たむら」には、自慢の磯部煎餅をはじめ、素材にこだわり製造した和洋菓子が並び、地域の人たちの笑顔溢れる場所となっています。商品の開発から製造まで社長自ら主導しており、納得のいくまで試行錯誤を重ねます。そこに妥協という言葉はなく、販売まで3〜4年ほど時間を要した商品もあるそう。

「美味しいのは当たり前、素材の生産者の顔が見える、安心安全で、ちょこっとサプライズのあるお菓子」これは、田村製菓の社員ひとりひとりが常に心に留めている言葉です。お客様にも見えるよう店舗の壁にも掲げられています。田村製菓は、店頭に並ぶお菓子ひとつひとつにストーリーを込め、手にとってくださる方の心を動かすお菓子づくりを目指しています。

「嗜好品であるお菓子は、味わいをどんな人たちに合わせていくべきなのかいつも迷うのですが、最終的には自分の感性を信じるしかないのかなと思っています。その結果お客様にご納得いただいて美味しいと言っていただけた時は一番嬉しい瞬間です。」お客様へ笑顔を届けるために、田村社長の飽くなき探究心はとどまる事を知りません。

口の中でとろけるような食感と優しい甘さが癖になるこだわりの磯部煎餅

小麦粉と砂糖を磯部温泉の炭酸ガス豊富な源泉で練り上げ焼く磯部煎餅は、口の中でとろけるくらいソフトな口当たりと鉱泉のミネラルな香りが特徴です。使う材料はシンプルなため、原材料の品質と職人の技量によって味が大きく左右されます。田村製菓が提供する磯部煎餅は、小麦粉、砂糖、菜種油、鉱泉水のみを使用し、卵、乳製品、添加物は使っていません。焼き加減を強くすることで、香ばしくも軽い仕上がりになっています。一枚一枚丁寧に焼いたその味わいは多くのお客様から支持され、平成14年には全国菓子大博覧会『全菓博会長賞』を受賞。素朴な味わいで、優しい甘さとサクッとした食感がクセになる磯部煎餅は、おやつやお茶請けとしても人気です。

田村社長は「ひとつ食べ終わった後に、もうひとつ食べたくなるようなお菓子を作りたいと日々考えています。」と教えてくださいました。磯部煎餅は、チョコレートやケーキのような王道のスイーツではないですが、ふんわりとした素朴で優しい甘さについつい手が止まらなくなってしまいます。

伝統を守りながらも次世代に向かうお菓子づくりへの挑戦

比較的ご年配の方からの人気が高い磯部煎餅ですが、若い方々や女性にももっと食べていただきたいとの思いから、磯部煎餅を一口サイズにした磯部チップや、製造途中で割れてしまった部分をチョコと合わせたチョコクランチなど、創意工夫を凝らしながらより多くの人に親しんでいただけるお菓子を生み出しています。

また、従来の磯部煎餅を焼くだけでなく、全国の様々な地域や団体からの依頼を受け、ご当地の野菜や果物とコラボしたオリジナル煎餅をお届けしています。”ご縁せんべい”と名付けられたこの取り組みにより、各地方の地味噌を使った煎餅や、北海道のコーンを使った煎餅など、各地域の特産品を生かした商品が生まれ、地域活性化にも繋がっているのです。

歴史を受け継ぎながらも、次世代へ向けて新たな挑戦を続ける田村製菓。今後は、和菓子にとらわれず和と洋の垣根を超えた、ジャンルにこだわらないお菓子を提案していきたいとのこと。お客様の「あ〜美味しい!」という一言のために、田村製菓の挑戦は続きます。

今回ご紹介した企業
田村製菓 有限会社 (群馬県安中市)

群馬県南西部にある磯部温泉の源泉を利用した煎餅「磯部煎餅」を追求した和洋菓子店です。磯部煎餅の伝統的な味わいを守りつつ、磯部煎餅をアレンジした商品や、オリジナルの和洋菓子を製造・販売しています。また、全国各地の素材を使ったオリジナル煎餅の商品開発なども行っています。

「田村製菓 有限会社」の商品購入はこちら

産直お取り寄せニッポンセレクトへ移動します

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。