仙台で週刊BCNセミナー開催、DXを支えるITベンダーに向け注目ソリューションを紹介

中小・スタートアップとの協業が革新につながる
セミナー冒頭の基調講演では、IT産業ジャーナリストでITビジネス研究会の代表理事を務める田中克己氏が、日本経済におけるIT産業の役割と、SI業界が今後目指すべき方向について見解を示した。ここ数年、SIer各社の業績は概して堅調な伸びを維持しているが、日本経済全体の成長は低い水準にとどまっていることから、田中氏は「IT投資の金額だけは増えているが、その効果はあまり出ていない」と指摘。また、好調に見えるSIerも、従業員一人あたりの売り上げは必ずしも向上していないケースが多いとし、“人月ビジネス”からの脱却が依然として大きな課題だと述べた。
IT産業ジャーナリスト
田中克己氏
従来は基幹系システムの運用・維持に多額の費用が費やされていたが、最近ではデジタル技術を活用した新たな価値創出が志向されるようになり、IT投資の中身が変化していることもSIビジネスの将来に大きな影響を与えるとみられる。田中氏は、新たなビジネス創出の領域においては、特定の技術や業務ノウハウに強みを持つ中小ベンダーやスタートアップに活躍のチャンスがあるとし、近年は大手ベンダーも社外との協業に積極的な姿勢を見せていることから、「両者が手を組んで新しいビジネス、サービスを創出していくことがイノベーションにつながる」とみる。ITベンダーが新たなパートナーシップの形をつくっていくことで、停滞していた日本経済に風穴を開けることができるとの考えを示した。
オンプレミス/クラウドの両方に対応するIT資産管理
IT資産管理ツール「SS1」シリーズを提供するディー・オー・エスの営業企画部の山本桂・課長は、IT資産管理業務を取り巻く環境と、ITサービス事業者がSS1を取り扱うメリットについて解説した。企業が利用するソフトウェアやサービスの中で、近年最も顕著な伸びを示しているのが「Microsoft 365」で、企業規模を問わず普及が加速している。ただ、素早く導入でき利便性が高いサービスである一方、アカウントの管理、情報漏洩のリスク、Teams上のコミュニケーションの統制など、スタンドアローンの業務ソフトにはなかった課題が顕在化している。
ディー・オー・エス
山本 桂
課長
同社のSS1は2000年にパッケージソフトとして発売された製品で、「Excel」感覚で
情報元サイト:「週刊BCN+」
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