有限会社 千総 (大阪府)

果物本来の魅力を活かした「アトリエコンフィチュール クラシカルジャム」で、全国の農家さんの後押しを―大阪府・千総

全国各地の契約農家さんが大切に育てた果物と てんさい糖だけを使い、着色料・香料・保存料・増粘剤を添加せずに作ったジャムです。たくさんの素材を炊き詰めてギュッと凝縮しているため、濃厚でフレッシュな味わいをご堪能いただけます。シンプルで “生の果物に近い” 美味しさをお楽しみください。

大阪で130余年の歴史を紡ぐ老舗果物屋さん「千総」

西日本の中心的な都市として発展する、大阪府。その発展が、難波津と呼ばれる港を拠点とした海外諸国との交易や河川を活用した水運によって支えられ、川のそばに人が集まって次々に町が生まれたことから、かつては “水の都” とも呼ばれました。

「千総」はそんな大阪の地で、木津川の支流のほとりからスタートした果物の専門店です。

創業は1887年。メロンの種子やブドウなどが初めてヨーロッパから輸入されて栽培がスタートするなど、国内において果物は “まだこれから” という時代だった当時、千総の前身である果実商「カネテ」は船で荷を運びながら果物の販売を始めました。

やがて、大阪市中央卸売市場にお店を出して卸売に専念する時期を経て、小売業に転業。1950年には移転を機に屋号を「千総」と改め、「多くのお客様に新鮮で美味しい果実を味わっていただけるように」と事業を拡大してきたといいます。

100年以上にわたるお店の歴史の中で、スーパーの発展など果物屋さんを取り巻く環境の変化に直面し、果物専門店ならではの “武器” が必要だとの思いから2002年にはオリジナルブランド「Atelier confiture(アトリエコンフィチュール)」を設立。現在は、新鮮な果物を活かした加工品の製造・販売に注力しています。

地元の果物と農家さんに光を当てる加工品づくりを

千総の加工品づくりの原点は、お店が長きにわたって築いてきたお客様との深い関係にありました。長く果物屋さんを続ける中で、数十年通ってくださる常連のお客様へのお中元やお歳暮の贈りものとして、かつて先代が果物を使ったジャムを手作りしていたことがあったそう。これに着想を得て、ジャムを販売してみようと商品開発が始まりました。

初めは、市場で買い付けた全国津々浦々の果物を活かすことからスタートしたジャムづくり。しかしやがて、地元の “ご当地フルーツ” に目が向けられるようになっていきます。

当時、果物の販売の傍らOEMも手がける千総へは、それまで市場でも見かけなかったようなローカルな果物がさまざま持ち込まれていたのだとか。それらの存在を知って興味を持った四代目は、産地に赴いて農家さんたちと出会い、背景にある農家さんの思いや苦労を知り、「こうした地元の果物に光を当てたい」「生鮮加工を手がけてきた強みを活かして、手塩にかけて育てられた農作物を商品に変えるお手伝いをしたい」という思いを募らせていったのです。

都市農業では多品種小ロットが主流のため商品の原料としては不安定ではあるものの、それでも地元の果物を活かすことを大切にし、現在では原料の3分の2ほどを地元の生産者の方から直接仕入れているといいます。

果物の魅力を存分に伝える、 “生の果物に近い”「クラシカルジャム」

千総のジャムづくりの根底に流れるのは、「果物の良さを伝えたい」という思いです。だからこそ、加工品ながら できる限り “生の果物に近い” ものを作ることを大切にしているのだといいます。

まずはしっかりと目利きをして国産の果物の中からジャムづくりに適した素材を選び出し、産地や品種の異なる果物を混ぜずに加工すること。選んだ果物の味を邪魔してしまわないように、着色料や香料、保存料、増粘剤(ゲル化剤やペクチン)など余計なものは一切加えず、果物とてんさい糖だけで作ること。そして、その果物らしさを感じられるように砂糖の量を控え、国内のジャムの規格において最も低い値である糖度40度で仕上げること。

こうしたこだわりを込めて作り上げた「アトリエコンフィチュール クラシカルジャム」には、それぞれの果物に “光を当てる” べく「千早赤阪村の紅ほっぺいちご」「龍神村のゆずマーマレード」などと産地や品種を冠した商品名がつけられ、消費者の皆さんのもとに届けられます。

現在では、常時40種類ほどが千総 本店の店頭に並び、さらに果物の旬に合わせて季節限定の商品も登場するというほど、取り組みの幅は広がっています。

たくさんの素材がギュッと詰まった濃厚でフレッシュな味わいが魅力

増粘剤に頼らずに作られる「アトリエコンフィチュール クラシカルジャム」は、たくさんの果物を炊き詰め(濃縮)して粘性を出しているため、1瓶にたくさんの素材がギュッと詰め込まれており、とても濃厚でフレッシュな味わいが特徴です。

パンやヨーグルトなどと合わせて美味しく召し上がれるのはもちろん、濃縮だけで仕上げる分少し “ゆるめ” の質感のため、ドレッシングのベースやお料理に合わせるソースとして活用するのもおすすめ。また炭酸水や牛乳、お湯などで割るとジャムがふわっとほどけて、飲みやすく美味しいドリンクとしてもお楽しみいただけます。

“いつでも安定して製造され、欠品がない” のが魅力なのではなく、新鮮な果物をふんだんに使った本当に良いものを届けるために、季節や生産の状況によって店頭に並ぶラインナップがさまざま変わる。その中から気に入ったものを選ぶ楽しみと、果物本来の美味しさを堪能できる喜びがある……そんな「アトリエコンフィチュール クラシカルジャム」ならではの自然な魅力と、果物と向き合い続けてきた千総ならではのこだわりを、ぜひ一度味わってみてください。

今回ご紹介した企業
有限会社 千総 (大阪府堺市美原区)

1887年創業の果物屋さんです。果実の販売からスタートし、現在は全国各地の契約農家さ んが大切に育てた良質な果実を使った、ジャムやコンフィチュールなどの商品づくりも手がけています。素材の美味しさを活かした安心で素朴な美味しさをお楽しみください。

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