古来より日本に自生する植物「からむし」の魅力をお届けします―栄養満点「からむし麺」
農薬・化学肥料不使用で育った「からむし」の葉を粉末にして、食べやすいうどんに練り込みました。βカロテン、カルシウム、カリウム、ビタミンBなど優れた栄養成分を美味しく手軽にとることができます。贈り相手の健康を願うギフトとして、お中元やお歳暮、法事などにも大変人気な「からむし麺」をぜひお試しください!
食として新たに生まれ変わった「からむし」の魅力
縄文時代から日本に存在する「苧麻=からむし」という植物を知る人は、どれくらいいるでしょうか。「からむし」は、古来より日本に伝わる麻糸の原料です。「からむし」を使った上等な麻織物は、江戸時代には奥女中など高貴な女性への贈り物として大変人気があり、現在では国の重要無形文化財に指定される「越後上布」や「小千谷ちぢみ」として知られています。
残念ながら化学繊維の台頭により、高価で扱いが難しい「からむし」を使った織物の需要は減っていますが、長年、呉服問屋にたずさわり、日本人の暮らしを豊かにしてきた「からむし」をよく知る村山さんは、何とかしてその価値を伝えたいと、有限会社ネオ昭和を立ち上げました。
「からむし」を使った商品が作れないものかと日々考える中、たまたま通りがかった群馬県のセミナーで、桑の葉茶に出会いました。日本でも有数の生糸の産地・群馬県では、ブラジル産シルクの増加と共に担い手を失った桑畑が点在し、その解決策として桑の葉茶の生産が行われていたのです。
桑を生糸ではなく、お茶として利用することにアイデアを得た村山さんは、「からむし」の食用を思いつきます。調べてみると、「からむし」の葉には、優れた栄養分が豊富に含まれていることが分かりました。
お茶や蕎麦など試行錯誤を繰り返したのち、やっとのことで「からむし麺」を誕生させました。食感の良さや健康志向が喜ばれ、現在では3万食も売れるヒット商品に成長しています。
農薬不使用の畑で栽培された「からむし」
新潟県 冬の朝(十日町市) © Koichi-Hayakawaクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)新潟県の南部にある十日町は、冬は2mを超える積雪があり、特別豪雪地帯に指定されています。そんな気候風土が栽培に適しているため、ほかの地域では成長しても1m程の「からむし」が、十日町では2~3mの高さまで成長します。
また「からむし」は、肥沃な土地というよりかは、広葉樹が茂る湿気の多い場所を好む植物で、農薬や化学肥料を使用すると枯れてしまうという特徴があります。
「今栽培してるからむし畑は、大きなミミズが息づく土地です。すごいですよ。何十年も全く農薬を使ってない畑ですから」と、村山さんは語ります。
100坪ほどある畑の手入れや収穫を手伝ってもらうのは、地元の高齢者たち。
春に芽吹いた山菜が一気に勢いを増す頃、からむしも元気にその背丈を伸ばします。暑さ厳しい6~8月に、栄養をたっぷり含んだ最高の状態のからむしを見極め収穫します。
しかしながら、からむし畑から収穫できる生葉の量は、40㎏ほど。3万食をまかなうために必要な量には到底及びません。不足した分は、町から山間部へ入った「からむし」の自生地から、畑の約5倍もの量を収穫します。からむし麺を食べる人が、美味しくそして身体によいと感じる秘密は、ほとんど自然の力で育つという栽培環境にあるのかもしれません。
からむし畑を始めたころは、かつてからむしの産地であった十日町でも、「からむし」を知る人が少なく、その名前から虫と間違えられるなど、村山さんはその魅力を伝えることに苦心したそうです。
からむし麺の人気が高まるとともに、地元でもよく知られるようになり、今では十日町の貴重な地域資源として認定されるようになりました。
土壌が生み出す旨さと高い栄養価が魅力
「からむし麺」は、日本人にはツルツルしこしことした喉越しやコシが人気で、喉越しを求めない海外の方からは、ダイレクトに味の良さが好評なのだそう。
食感もさることながら、最大の魅力は「からむし」に含まれる栄養成分にあります。
βカロテン、カルシウム、カリウム、ビタミンBなどの栄養成分が、従来の野菜と比べても豊富で、うどんで初めて分析結果(新潟県工業技術総合研究所)を公表したことから健康志向の方に人気となりました。
オーストラリア産と国産をブレンドした最上質の小麦粉を使用し、余計なものは一切足さないこともお客様から喜ばれています。
まずは人気のざるうどんで、油との相性がとても良いため意外な組み合わせとしては、肉うどんにしたり、パスタ風に野菜とオリーブオイル、岩塩と合わせたりすると大変美味しいのだそう。
乾麺のうどんながら、5分程度で茹で上がり、独特の粘り成分があるため、時間がたっても伸びにくく、麺同士絡みにくいといった特徴も◎です。
贈り相手の健康を願うギフトとして、お中元やお歳暮、法事などに大変人気な「からむし麺」をぜひお試しください!
今回ご紹介した企業
有限会社ネオ昭和
「からむし」の魅力を今に伝えたいと、代表の村山さんが平成11年に設立。かつて産地だった十日町でも、その名を忘れられていた植物「からむし」の栽培を一からスタートさせ、織物製品や食品の開発・販売を行っています。功績が認められ、農薬不使用の自社農場で栽培された「からむし」は、平成21年には十日町市の地域資源として経済産業省に登録されています。
日本の気候風土に適し、農薬や化学肥料を使用すると枯れてしまうという特徴をもつ「からむし」は、地球にも人にも優しい植物です。サスティナブル社会を実現できる古くて新しい身近な自然素材として、あらためて見直してみませんか?
今回ご紹介した商品
からむし麺〈5セット〉
農薬・化学肥料不使用で育った「からむし」の葉を粉末にして、食べやすいうどんに練り込みました。βカロテン、カルシウム、カリウム、ビタミンBなど優れた栄養成分を美味しく手軽にとることができます。
贈り相手の健康を願うギフトとして、お中元やお歳暮、法事などにも大変人気な「からむし麺」をぜひお試しください!
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