株式会社梅守本店（奈良県）

2021.04.01

ありがとうを贈る、まごころを贈る。手鞠わさび葉寿しうめもり

奈良で誕生した「手鞠わさび葉寿し」は、贈る人も贈られる人も幸せな気持ちにしてくれるお寿司。蓋を開けた瞬間、彩りの美しさに思わずうっとり、食べてみるとわさびの香りや食材の絶妙な組み合わせに顔がほころぶ。大切な人とのつながりに “ ありがとう ” の気持ちが沸き起こる。古都奈良より、和の心を寿司に込めてお届けします。

“ 食 ” は「明日への希望、生きる勇気」につながる

「 “ 食 ” は空腹を満たすだけではなく、『明日への希望、生きる勇気』につながっている」

うめもりの「手鞠わさび葉寿し」は、そんな思いから生まれました。

4人姉妹のお子さんのうち2人が重いご病気を患う、代表の梅守康之さん。娘さんの1人が入院した病院は、日本全国から病いと闘う子が集まる場所。子どもたちは、グルメ雑誌を見ては「病気がよくなったら食べに行こう」とおいしいものを食べることを夢見て、つらい治療と闘っていました。

そんな姿を見ていた代表は、ある年のクリスマスイブに子どもたちと手巻き寿司パーティーを計画。手づくりのお寿司をおいしそうに食べ、心から喜ぶ子どもたちの姿を見た代表は、食べ物の持つ特別な力に気づいたのだそう。

それ以来「人が人を大切にする社会を創る」というミッションをかかげ、 “ 食 ” で人を幸せにする仕事に全力で取り組んでいます。

「 “ 人が人を大切にする社会 ” とは、国籍・人種・性別・宗教・病気・障がいにかかわらず、みんなが笑顔になれる社会。障がいのある人も病気で明日生命の火が消えそうな人も、すべての人は、幸せになるために生まれてきています。世界中のどんな人もみんな幸せになってほしい。『食べること』を通してみんなが『笑顔時間』を共にすごし、かけがえのない『想い出』にしていただきたい」と熱い思いを語ります。

蓋を開けた途端に感動と驚きで満たされる

「人に喜んでいただくには、うめもりにしか作れない寿司でなければ」と考えた代表は、奈良の野迫川を訪れた際、昔からこの地で食べられてきたわさび葉に包まれたおにぎりに出会います。この伝統の味を守りながら、美しく、かわいらしい手鞠寿司にアレンジしたのが、うめもりの「手鞠わさび葉寿し」です。

開発でこだわったのは、「蓋を開けた瞬間に感動と驚きをお届けすること」。目には見えない、作り手の “ 思い ” をどれだけ込められるかを大切にしました。

酢との相性にこだわって厳選したシャリは、岡山県限定で生産される「岡山あさひ」。関西風のふっくらしたシャリに炊き上げ、紀州和歌山の梅酢を合わせたすし酢で仕上げます。クエン酸やポリフェノールといった、からだによい成分を多く含む梅酢は、シャリに爽やかな酸味とほのかな甘みを加え、具材の味を引き立てます。

随所に使われるわさびの葉や茎は、鼻を抜けるさわやかな香りと食感が特徴。わさびを使わないお寿司は、紅ずわいがにと柚子、穴子と奈良漬けといった斬新な組み合わせで、食べる人を魅了します。職人が一つ一つ思いを込めて握る「手鞠わさび葉寿し」には、おもてなしの心が宿ります。

“ ありがとう ” の循環でつながる

おもてなしの心が伝わるうめもりのお寿司は、 “ ありがとう ” の気持ちを伝えるのに最適な贈り物。お寿司を受け取った方に感動し喜んでいただくことで、さらに感謝の心で贈り手とつながるような、 “ ありがとう ” の循環が生まれてくれればと、代表は考えています。

作り手と食べる人、ギフトの贈り手と受け手、すべての人を “ ありがとう ” の循環でつなぐよう、商品づくりに工夫をしているのだそう。

「おいしいものを食べるとき、怒りや悲しみといった負の感情は消え、人は自然と笑顔になっていくもの。そうした良いエネルギーが循環して社会を変え、世の中が良くなっていくと考えています」

“ ありがとう ” の循環の対象は人から自然環境へと広がり、プラスチックのパッケージなどを自然素材のものにかえるなど、豊かな地球を次世代へつなぐ活動につなげています。

わさびが香る、作りたてのおいしさを完全再現

作りたての味を全国へ届けるため、うめもりが独自開発したのが “ 冷凍 ” のお寿司。レンジで温めるだけで、ふわっと香り立つわさびの風味やこだわりのネタの味わい＆ふっくらとしたシャリが再現され、まさにできたての味がいただけます。

寿司のルーツは、魚を保存するために生まれた、熟鮓（なれずし）と呼ばれる発酵食品。東南アジアで生まれ、シルクロードを渡り日本にもたらされたものが、各地で押し寿司、手鞠寿司、柿の葉寿司と形を変え、江戸前寿司へと発展したといわれています。

「日本で進化したお寿司には、『いただきます』『ごちそうさま』という全てのものに感謝する心、『和を以て貴しとなす』といった精神が込められています。争いから和の時代へ。それが、今後わたしたちの目指す道ではないでしょうか。今後も「手鞠わさび葉寿し」専門店として新たなことに挑戦し、世界を視野に感動をお届けして行きたいですね」

ファーストクラスの機内食に採用され、2018年には日本ギフト大賞「ふるさとギフト最高賞」を受賞するなど、輝かしい受賞歴をもつ「手鞠わさび葉寿し」。美しくおいしいお寿司には、「和の心で人々をつなぐ」という強い思いが込められていました。

今回ご紹介した企業
株式会社梅守本店（奈良県奈良市）

奈良県を中心に、寿司等の製造販売、寿司学校の運営、古民家再生・宿泊業といった3つの事業を展開。「全ては感動と笑顔！ありがとう！を共有し、循環させるため」をモットーに、人が人を大切にする社会の実現を目指します。職人の丁寧な仕事と、独自の発想で生み出されるブランド「手鞠わさび葉寿し」は、「和の心」で人々をつなぎ、幸せの環を世界へと広げています。