カメヤ食品 株式会社 (静岡県)

家飲みのおつまみにもぴったり! 「伊豆わさびちーず」と「伊豆わさびピスタチオ」

独自の製法で乾燥させた国内製造のチーズに伊豆のわさびを合わせた「伊豆わさびちーず」と、ピスタチオを丸ごと1粒使用した「伊豆わさびピスタチオ」。チーズとピスタチオはわさびとの相性も抜群です。ワインやビールなどお酒のおつまみに、ちょっと刺激的な風味が欲しいときに。食べやすいサイズなので気軽にお楽しみいただけます。

原料の栽培から販売まで自社で担当

1947年、静岡県に食品製造業を営むカメヤ食品株式会社が創立しました。

創業者夫妻の二人からスタートした会社はわさびを主原料にした商品が人気に。現在は静岡県東部を中心に直営店が7店舗、ほかに高速道路のサービスエリアや道の駅、駅構内売店などで販売されています。

カメヤで営業を担当している川俣さんは「地元の食材を生かした漬物や佃煮、海産品など製造していますが、特に注力しているのは、わさび漬、おろしわさび、わさびドレッシング、わさび茶漬け、わさびふりかけなど、わさびを原料とする製品です」と話します。

しかも、わさびは4つの自園わさび沢で栽培、漬物にする野菜も2012年より自社農園を運営するなど、6次産業化にも取り組んでいます。原料の栽培・収穫、製造、流通から販売まで自社で一貫して行うことで、質が高い原料にこだわって商品をつくることができます。

「わさび発祥の地と言われる静岡県は、わさびの産出額・栽培面積が日本一。恵まれた自然を生かした自社のわさび沢があることは、カメヤ食品の強みでもあります」と、川俣さん。

世界農業遺産に認定された静岡わさび

カメヤの代表的な製品であるわさび製品で原料として主に使われるのは、「カメヤ自園わさび沢」のある伊豆市湯ヶ島と上船原や伊豆市筏場など、天城山麓で育つ良質なわさびです。

「日本固有の野菜である本わさびは水が大事で、ミネラルを多く含み、水温は年間通して12~13℃、冬に水が凍ってしまってはダメなので湧き水が豊富にあり、さらに日が当たりすぎず陰りすぎず、というところが栽培条件となります」

これらすべての条件を満たしているのが、カメヤのわさび沢というわけです。その「カメヤ自園わさび沢」や中伊豆地区の急斜面には、「畳石(たたみいし)式」と呼ばれる棚田状のわさび沢が広がっています。地盤を深く掘り下げ、大きな石から中くらいの石、小石の順に積み上げて表面に砂を載せる形式で、その上にわさびが植えられています。

この伝統的な農業が2017年に日本農業遺産、2018年には世界農業遺産に認定されました。
「他県でもわさびは栽培されていますが、世界農業遺産に認定されているのは畳石式を用いている静岡わさびだけです」

肥料を極力使わず湧水に含まれる養分で高品質なわさびを栽培する方法や、長年に渡って伝承されてきた農業を次の世代に継承していく姿勢が評価された証です。

ピンチを好機ととらえ開発、2種類のわさびスナックが誕生

わさびの品質には絶対の自信を持つカメヤが新たに手がけた商品が、今回ご紹介する「伊豆わさびちーず」と「伊豆わさびピスタチオ」です。

さまざまなわさび商品を世に送り出してきたカメヤですが、実はわさびを使ったスナックはこれが初めて。その背景には、コロナ禍で観光地での売り上げ減少が関係していました。
「時間に余裕はできたので、『今は充電期間』ととらえ、この期間中にこれまでになかった新しい商品の開発に取り組もうとなったのです。工場に国内でも珍しい電子乾燥機を導入したので、この乾燥機を使って何か作ろうと、トライ&エラーを繰り返す中で生まれたのが『伊豆わさびちーず』でした」
これまで扱ったことがなかったナッツ類も、試行錯誤してわさびとの相性がよいピスタチオを取り込みました。

「伊豆わさびちーず」はカメヤ独自の製法で、チーズの持っているうまみと栄養成分を残したまま乾燥させ、独特の食感が楽しめます。「伊豆わさびピスタチオ」はわさびのツンとした辛さとピスタチオの組み合わせがやみつきになるおいしさ。

2021年春に発売されると、観光地がまだ自粛期間の間も通販や量販店で好評を博し、今や海外からも注文が来るほどの人気商品になりました。

「わさび屋」だから原材料には自信あり

「気軽に味わえるスナックを通じて、これまでカメヤの商品とあまりご縁のなかった若い方にも、日本の固有種である本わさびの魅力を知ってもらいたいですね」と、川俣さん。
「わさびの鼻に抜ける独特の辛み成分は扱いが難しいんです。熱や油に弱く、揮発性が高いので、独特の香りと辛みをいかに残して商品に味付けするかというのは、創業以来75年間わさびを扱ってきているカメヤならではのノウハウがあります。また、本当においしいわさびは辛いだけでなく、ほんのり甘みが感じられます」

原価を抑えるため、同じ辛み成分がありつつ本わさびより安価な西洋わさびを使用する商品もある中で、世界農業遺産の自園わさび沢で栽培までしているカメヤに品質への妥協はありません。お刺身やお寿司も、原料にこだわったわさびで食べるといっそうおいしさが際立ちます。まさに日本が世界に誇る食文化といえるでしょう。

今後もわさびと新たな食材との組み合わせを提案、提供していきたいとのこと。まずは「伊豆わさびちーず」「伊豆わさびピスタチオ」で、カメヤの「本気の味」に触れてみてはいかがでしょう。

今回ご紹介した企業
カメヤ食品 株式会社 (静岡県駿東郡)

1947年3月、静岡県駿東郡にて創立。以来75年間、「食品は命の源」の認識を全社員が共有し、わさびを主原料にした多彩な商品を開発しています。最先端の機器を備えつつ職人技も継承、定期的に開催される商品開発会議で、新商品開発にも積極的に取り組むなど、伝統とチャレンジが溶け合ったメーカーです。

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