株式会社 日祥 （福岡県）
美容と健康をテーマに福岡の食文化のひとつ・屋台の味をイメージした「牛すじどて煮」―福岡県・日祥
昭和40年創業の「日祥」は、地元“九州”の食材や味にこだわった商品作りをモットーとする食品メーカー。なかでも「牛すじどて煮」は、博多の屋台の味に着想を得た商品で、初めて食べても、どこかほっとする優しい味わい。ご飯のおかずとして、お酒のお供として、手軽に食卓を豊かにしてくれる逸品です。
九州の魅力を詰め込んだ美容と健康に役立つ「九州のごちそう便」
福岡県古賀市で昭和40年から続く「株式会社 日祥」。創業当時はゼラチンの製造と大手の下請けでレトルト食品の製造を手がけていました。ところが、ゼラチンの需要の低迷が続いたことや、下請け仕事に頼っていてはいけないと一念発起。十数年前に方針転換を決意したそう。
「会社の将来を考えると『これじゃいかん』と、自社ブランドの商品を生産しようと切り替えました。そこから10年くらいの時間をかけて、現在は自社ブランドのものを独自の販売網で販売できるようになりました」と代表取締役兼会長の山口悦郎さん。
「大手さんのように何年もかけて、『ああでもない』『こうでもない』と商品開発をする時間はありませんでした。『これ作ろう』『あれ作ろう』と、アイデアを出してどんどん作って、その中から商品化できるものを選んでいきました」と振り返ります。
九州は北海道と並ぶ食の供給源という自負のもと、九州をバックボーンにした商品作りを進めることに。そして、九州のごちそうを全国のみなさんにお届けしようという思いで考えたのが「九州のごちそう便」というコンセプト。さらにこだわりを深くして差別化を図るために注目したのが「美容」と「健康」というキーワードです。
「美容と健康は、私自身がいい年になってその大切さを痛感したから。それに、誰しも病気になるのは嫌ですよね。日祥ではそうしたニーズに特化した商品を開発しています」
国産牛の引きスジで作る、屋台の味をイメージしたどて煮
自社ブランドの製造を始めて間もなく完成したのが「牛すじどて煮」です。
「福岡・博多には屋台の文化があり、そこへ行くとどて煮のようなおつまみがよく出てきたんですよ。それが、とにかくおいしかった。商品として開発したいと思い立ったときに、その味を思い出したんです」と山口さん。
定番の味噌味は、福岡で160年以上続く老舗味噌メーカーの風味の良い白味噌と濃厚な赤味噌を独自にブレンドしたもの。醤油味は、九州の醤油、砂糖などの調味料のほかに生姜、ニンニク、唐辛子を加えた特製ダレで仕込んでいます。
牛スジは希少な国産のみ。スジという言葉から想像されるアキレス腱のような部位ではなく、ロースやカルビなど正肉のまわりにあるスジで、引きスジと呼ばれる高級品を使用。牛スジは臭いがあり、硬くて扱いが難しい部位ですが、レトルト加工することで芯までふわふわトロトロに。
「牛スジはたくさんは取れないので、それを使った商品を作るのは企業としては勇気がいること。供給が間に合わなくなると販売できませんから。大手さんがやろうとすると外国産を使わざるを得なくなるかもしれない。うちくらいの規模だからこそ取り組めると考えると、国産牛で作る『牛すじどて煮』は当社ならではの商品と言えるかもしれませんね」
「牛すじどて煮」が「日祥」だからこそできた商品ということがよくわかります。
素材の持ち味をいかした王道の味わいでアレンジも自在
昔ながらの屋台の味をイメージして、ある料理研究家さんにベースのレシピを考案してもらい、そこにアレンジを加えて完成したという「牛すじどて煮」。奇をてらわない王道の味わいは、幅広い層に受け入れられる食べ飽きない味と言えるでしょう。
また芯までしっかり味が入っているので、さまざまな料理へのアレンジもおすすめです。熱々のご飯に乗せるだけで牛丼に、カレーを入れると手間いらずでおいしいスジカレーの出来上がりです。豆腐を入れて一緒に温めると、豆腐にも味がしみたバランスの良いおかずになります。そのほか、ピザやパスタソースなど洋風メニューにも、チャーハンなど中華風でも、驚くほどよく合い、スジ肉の旨味が加わることで料理のおいしさを格上げしてくれるそうです。
「スジ肉は、焼肉やステーキ肉とはひと味違って、旨味の深い肉だと知っていただくと『牛すじどて煮』にも興味を持っていただけるのではないでしょうか。スジ肉の持ち味を楽しんでいただける味に仕上げています」と山口さん。
福岡・博多で親しまれる屋台の味をご自宅で気軽に
扱いが大変なスジ肉を家庭で調理しようとすると、茹でこぼしたり、長時間煮込んだり、とにかく手間と時間がかかります。そうした負担を一気に省いてくれるのがレトルト商品の魅力です。しかも「九州のごちそう便」として、九州に根ざす屋台の味をイメージした「牛すじどて煮」は、自宅にいながらにして現地を訪れたような気分になれるでしょう。
しかも、湯煎するだけですぐに食べられるので、「調理は簡単に済ませて、ゆっくり過ごしたい」というときにもぴったりです。
「手の込んだ料理をいただくのも粋ですが、湯煎してネギをパッと散らしてもらえば最高の晩酌ができると思います。ご飯やビールはもちろん、日本酒や焼酎ともよく合いますよ」と山口さん。
1パック125gと使い切りやすいサイズ感で、お一人様にも、もう一品ほしいというときにも使い勝手が良いのもポイントです。九州や博多の屋台を体験したことがある人もない人も、ひと口食べればどこか懐かしいようなホッとする味わいで、心もカラダも満たしてくれます。
今回ご紹介した企業
株式会社 日祥 （福岡県古賀市）
「九州のごちそう便」と銘打ち、食の宝庫である九州産の食材を中心に扱い、美容と健康に良いこだわりの商品を製造・販売する食品メーカーです。「牛すじどて煮」は希少な国産牛だけを使用して贅沢に作られています。手軽なレトルト食品でありながら満足度の高い味で、ファンが多いのもうなずけます。
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