天星酒造 株式会社 （鹿児島県）
地元の名水と米・さつま芋を活かした紅芋焼酎「天星宝醇 赤」で、“新しい焼酎” を体感してほしい―鹿児島県・天星酒造
蒸溜工程で薬品臭や焦げ臭さ、苦さのある部分をカットし、芳醇な味と香り成分だけを取り出す、独自の「早垂蒸留」で醸造した焼酎です。3年連続「TOKYO WHISKY＆SPIRITS COMPETITION」最高金賞受賞の高品質な一本で、鹿児島・南大隅産の紅芋の豊かな風味と香りをご堪能ください。
水に恵まれた鹿児島県 菱田の地で120年続く老舗、天星酒造
九州の南端に位置し、数多くの火山を有することで知られる鹿児島県。火山帯ならではの特徴と言える、さまざまなミネラルを豊富に含んだ良質な水を活かし、県内では100を超える酒蔵で焼酎が造られています。
鹿児島県の中でも大隅半島の大崎町菱田は、環境庁によって「平成の名水百選」に選ばれた「普現堂湧水源」があり、さらにそのそばを高隈山のふもとから美しい菱田川が流れる、水に恵まれた地域です。表土、カルデラの噴火で降り積もったシラス、砂、砂利の各層が天然のろ過層となり、長い時間をかけて超軟水の質の高い地下水がつくられます。
この地下水は鹿児島県でも並ぶもののない “酒水” として知られ、明治の頃には30ほどの酒蔵が菱田の地に集まっていたのだとか。
その中でも現在まで続く唯一の酒蔵が、1901年創業の老舗、天星酒造です。120年を超える歴史の中で、蔵の地下を流れる地元の名水を大切に使ったお酒造りを手がけてきました。
地元の名水と米・さつま芋にこだわったお酒造り
天星酒造のお酒造りにおける大きなこだわりの一つは、原料にあります。
地下100m近く、砂利層まで深く掘り下げて地下水を汲み上げ、もろみ（原料を発酵させたもの）を作るための「仕込水」から蒸溜して出来上がった原酒に加える「割水」まで、すべてをこの地下水で賄ってきました。菱田の地下水は、地中の各層を通る中でろ過されて磨かれ、ミネラル分の少ない非常に柔らかくまろやかな水質になっており、そのおかげで飲み口が柔らかく喉越しのいい焼酎に仕上がります。
さらに品質と地場産業への貢献の観点から、主原料であるさつま芋は地場産にこだわり、自社独自で肥料や希少品種の利用を試す研究を重ね、常により良い風味を追求しているのです。
そんなこだわりと地元への思いの詰まった天星酒造のお酒は、大隅半島を中心に地元の方々から長い間愛され続けてきました。
美味しさだけを厳選して取り出す独自の「早垂蒸溜」
今回ご紹介するのは、紅芋焼酎「天星宝醇 赤」です。
長い歴史の中で培った昔ながらの作り方も継承しながら、お客様の心を掴み続けるためには新しいことにも挑戦していかなければいけない。そんな思いで研究を重ねてつくられたこの「天星宝醇 赤」。最大の特徴は同じく蒸溜酒であるウイスキーの作り方からヒントを得た独自の蒸溜方法「早垂蒸溜」です。
芋焼酎は、原料を発酵させたもろみを最後に蒸溜してアルコールに変化させることで仕上げられますが、この蒸溜工程においては一滴一滴味が異なるのだとか。あるところはアルコールの香りが強く、あるところは芋臭くて苦く、またあるところは豊かな香りが感じられる……そんな中から早垂蒸溜では好ましくない部分をカットし、美味しい部分だけを厳選して取り出します。芳醇な味わいと香りの成分のみを残して仕上げるこの手法は、これまでに培われた経験があるからこそ実現できるものなのです。
また蒸溜を経て出来上がった原酒はアルコール度数が44度で、通常の焼酎ではここに割水を少しずつ加えることでアルコール度数が25度ほどに調整されており、全体の約75%が水成分からなります。一方で「天星宝醇 赤」は、早垂蒸溜によってつくられる味わいがぼやけず最も美味しくなるよう、44度の原酒に僅かに加水し、アルコール度数42度に仕上げられているのも特徴の一つです。
焼酎のイメージを覆す逸品を、特別なギフトに
2014年に販売がスタートすると、初めはそのアルコール度数の高さに驚きの声が寄せられましたが、実際に飲んでみていただくことでその魅力が伝わり、次第に人気は高まっていったといいます。
そんな “一度飲めばわかる”「天星宝醇 赤」の魅力は、濃厚さにあります。割水をたくさん使わず高めのアルコール度数で仕上げているため、さつま芋本来の芳醇な味わいと香りが濃厚に感じられるのです。また早垂蒸溜を採用しているからこそ、度数の高さとは裏腹にアルコールのツンとする香りは感じないのも嬉しいポイントです。
常温ストレートで芋の芳醇な香りを堪能したり、ロックで爽やかに楽しんだり、ボトルのまま冷凍庫に入れてトロトロの質感をショットで味わったり、お好みに合わせてさまざまな方法でお楽しみいただけます。
一般的な焼酎とは全く違う味わいを持った「天星宝醇 赤」。「今はこんな焼酎もあるんだ」「いつものお気に入りの銘柄とは違う美味しさがある」と、焼酎に対するイメージがガラッと変わり、新たな世界が広がること間違いありません。焼酎がお好きな方への特別なギフトとして、贈ってみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した企業
天星酒造 株式会社 （鹿児島県曽於郡大崎町）
1901年の創業以来、原料と風味にこだわった焼酎造りを手がけてきました。世界中のお客様に愛される蒸留酒を生み出し続けるために、さまざまな醸造技術の開発への挑戦を続けています。地元の名水とさつま芋・麹米を活かした美味しい焼酎を、ぜひお楽しみください。
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