株式会社 エイワ (長野県)

クラフトビールの王道スタイル4種類の飲み比べができる「穂高ビール」―長野・穂高ブルワリー

澄んだ空気に包まれ、清らかな水が流れる長野県安曇野市で醸造されている「穂高ビール」。ドイツとイギリスの伝統的な4種類のビールが揃い、好みや料理に合わせて飲み比べを楽しめるのが特徴です。日本での人気も定着し、ますます洗練されていくクラフトビールは、自分へのご褒美やギフトにぴったり。

1957年創業の菓子メーカーがクラフトビールづくりに参入

お菓子のマシュマロをメインに製造する菓子メーカー「エイワ」。その製造工場がある長野県安曇野市に、1997年ビール工場を併設したレストランをオープンし、クラフトビールづくりをスタートさせました。1994年4月の酒税法改正により規制が緩和され、小規模でもビールづくりが可能に。各地でクラフトビールの醸造所が立ち上がったタイミングでもありました。

「弊社の会長のビール好きが高じて『地ビールをつくろう』と、そんなスタートだと聞いています。実際は、工場がある安曇野への恩返しや地域貢献になればという思いが強かったようです。当初はレストランで提供するビールを製造するための工場として開業しました。現在は、地元の安曇野市を中心にレストランやホテル、観光地の売店など150箇所くらいで販売していただいています。また、Jリーグの松本山雅FCの試合があるときには、スタジアムでビールの販売をさせていただいています」とエイワ営業担当の木村高明さん。

「穂高ブルワリー」は、クラフトビールづくりが盛んな長野県で7番目に開業した醸造所で、伝統の原料と製法を大切にしています。ボトルに貼られたラベルは地元の穂高岳をイメージしたもので開業当初のまま。昔ながらの瓶というスタイルも同社のビールの魅力の一つです。

はじまりはドイツの伝統的ビール「アルト」と「ケルシュ」

開業同時につくっていたのは「アルト」と「ケルシュ」の2種類。「アルト」は、デュッセルドルフ地方でつくられている伝統的なビールで、ソーセージや豚肉料理、角煮などと相性が良いと言われています。苦味、甘み、コクのバランスがよく、長野県を訪れた外国人客からの評判も良いそう。「ケルシュ」はその名の通りケルン地方の伝統的なビール。天ぷら、水炊き、餃子などと相性が良く、飲みやすさがポイントです。どちらも、ビールの品評会で受賞したことがあり味の良さはお墨付きです。

「クラフトビールづくりは手探りの作業が多く、ある程度レシピを作ったら、試作、試飲をします。理想としている味に近づけるために、例えばホップの量を増やしてみたり、減らしてみたり……。実験というか地道な作業の連続です」と話すのは穂高ブルワリー工場長であり醸造家の河西喜義さん。

試作してもNGになることも多く、河西さんともうひとりの醸造家で相談するのはもちろん、営業担当に試飲してもらい意見を聞いたり、開発担当に数値データを出してもらったり。客観的なデータや主観的な飲み心地など、さまざまな角度から改善を続けて今の味わいを実現しているのです。

地産地消を掲げ、安曇野産のホップを使ったビールづくりも

2016年頃からは、地産地消という考えのもと、地元・安曇野産のホップを使った特色のあるビールをつくることに。
「長野県も50年ほど前にはホップをつくっていた歴史がありました。それを復活させて、安曇野産のホップをクラフトビールに活かしてくことが決まりました。そこで行政と弊社、ホップづくりを担ってくれる農家さんの3者の連携で安曇野産ホップの栽培が始まりました。ホップづくりが盛んな岩手県遠野市の農家さんのところへ見学に行ったり、ノウハウを教わりました」と河西さん。

栽培している品種は、50年前につくられていたのと同じ信州早生。ビールに使われるホップは「ビターホップ」というビールの苦味になるホップと、「アロマホップ」という香りに作用するホップがあり、その中間のような品種です。非常に爽やかで苦味もあり、穏やかな香りもあるのが特徴だそうです。

その安曇野産ホップを使って新たにつくられたのがパンチのある苦味と琥珀色が特徴の「ペールエール」と優しい口当たりの白ビール「ヴァイツェン」です。どちらも「穂高ブルワリー」らしい王道スタイルのクラフトビールで、バリエーションを楽しめるようになりました。そして現在は、4種類すべてに安曇野産のホップが一部使用されています。

要冷蔵、賞味期限50日という繊細で特別なビール

「穂高ブルワリー」のビールは無濾過、非加熱の生ビールです。
「無濾過、非加熱ということはビールの中に酵母が生きたまま残っているということです。酵母が残っていると、酵母独特の甘み、旨味、コクを楽しめるというメリットがあります。その一方で、酵母が生きているため発酵が進むので、味の変化が早いという特性があります。そのため、要冷蔵で賞味期限50日としています。繊細なものですので“できたて”ならではのおいしさを楽しんでいただきたいです」と開発担当の藤原稔さん。

一般にクラフトビールは個性的なものが多いイメージがありますが、「料理と一緒に楽しんでいただいて『もっとビールが飲みたい』と思うくらい、控えめなバランスを狙っています。ビールだけで満足するのではなく、お食事のなかでトータルで選ばれるビールにしたい」という河西さんの言葉通り、東京の蕎麦店など日本料理店で扱われることも多いそう。

「安曇野は、水がきれいで空気もおいしい。このビールをきっかけに、そんな自然豊かな安曇野に思いを馳せていただければうれしいです。実際にお越しいただく機会があれば、レストランが営業していますので、できたてのクラフトビールを味わっていただきたいです」と河西さん。

地域に根ざした繊細なクラフトビールは、日常の中にあるちょっとしたお祝いや自分へのご褒美、お世話になった方へのギフトにおすすめです。

今回ご紹介した企業
株式会社 エイワ (長野県安曇野市)

1957年創業のエイワは、主にマシュマロの製造・販売をしている菓子製造メーカー。1997年からクラフトビールの製造に参入、現在は地産地消をテーマに地元・安曇野産のホップを使ったビールづくりを実践しています。クラフトビールの王道スタイルを貫き、特徴の異なる4種類のビールを手がけています。

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