南州農場 株式会社 (鹿児島県)

「南州黒豚」の、透けるように溶ける脂の甘さとスパイスの風味―鹿児島黒豚パンチェッタ

黒豚の産地 鹿児島で、おいしいと評判の黒豚を育てる南州農場。愛情たっぷりで育てたオリジナルブランド「南州黒豚」の生ハム「南州農場 パンチェッタ」は、新鮮な黒豚のバラ肉にスパイスをすり込み、熟成により素材の旨みを凝縮させた一品。口に入れると とろけ出す黒豚特有の甘みとスパイスの香りが、ワインや日本酒と好相性の逸品です。

鹿児島県大隅半島の大自然と生産者の愛が育む、南州黒豚

鹿児島の南端、見渡す限りの深い緑と心地よい静けさに囲まれた南大隈町 根占(ねじめ)に、知る人ぞ知るおいしい黒豚を生み出す農場があります。「おいしさって、愛だ。」をスローガンに、農場から食卓まで、すべて自分たちの手を通じて食肉のプロデュースを行う南州農場です。

1976年にわずか20頭の豚から、まさに手探りでスタートした南州農場を待ち受けていたのは、安価で大量生産する巨大メーカーとの競争。ライフラインも道路もない未開の地で、養豚の素人を支え続けたのは、「安全でおいしい肉をつくる」という揺るぎない信念でした。

厳しかった自然を味方につけ、地域の信頼を得ながら一歩一歩 歩み続けた農場は、やがて地元農家や自治体から養牛事業や食肉処理事業などの経営を依頼される存在に。それをきっかけに、生産・加工・処理・販売まですべてに作り手の顔が見える、こだわりの一貫体制を構築。現在では、総従業員数が300人を超えるグループへと成長しています。

ファームからテーブルまで、いろんな人の想いがつまって味になる。安心安全のおいしい食肉づくりへの深い愛情と情熱は、周囲を巻き込み、国内だけでなく世界へとそのおいしさを発信しています。

鹿児島のブランド「かごしま黒豚」に、ファーム独自の基準をプラス

黒豚の産地である鹿児島は、世界に類を見ないほどのスケールと内容で黒豚研究が行われてきた地域。鹿児島県の厳しい基準をクリアした「かごしま黒豚」に、さらに独自飼料やストレスのない環境を与え、通常の白豚よりも長い飼育期間で育て上げたのが、南州農場オリジナルの黒豚ブランド「南州黒豚」です。

一般の豚が一度に12頭ほど出産するのに対し、「南州黒豚」は平均8頭ほどしか生まれず、出荷体重になるまでも白豚の1.3倍の飼育期間がかかります。手間暇かかる豚だからこそ、ストレスなくのびのび育つよう「密飼い」はせず、一頭一頭に手をかけ声をかけ、愛情いっぱいに育てます。

国際的な衛生管理基準である農場HACCP(ハサップ)を取得した農場では、山の沸き水を使用し、栄養たっぷりのエサを与え、出荷約60日前からはさらに飼料にさつまいもを10〜20%を配合するなど、健康的な食事を提供しています。

命の誕生から立ち合い、一頭一頭丁寧に育てられた豚の肉は、繊維が細かくやわらかで、グルタミン酸やカルノシンといった旨み成分が豊富。鹿児島の黒豚ならではの、白く光沢のある美しい脂身がさっぱりしていて、口に入れると とろける甘みがたまりません。

「やわらかく、歯切れがよく、うま味がある」と高く評価される「かごしま黒豚」は、1999年に「かごしまブランド」にも認定。そのおいしさから、国内だけでなく海外にも人気が広がっています。

世界の食肉技術と日本の感性が生み出す、唯一無二の黒豚ハム

手塩にかけて育てた「南州黒豚」を、いちばんおいしいかたちで味わってほしい。そんな想いから、と畜から加工まで食肉文化の本場 ヨーロッパの伝承技術を掛け合わせ、全80種類以上の南州農場オリジナル商品を生み出しています。

「安全は絶対条件」と、と畜場として日本初のHACCPやFSSC22000認証取得した南州農場のミートセンターは、世界各地から食肉処理事業者が視察に訪れるトップクラスの食肉加工施設となっています。

南州農場のハム・ソーセージづくりに欠かせないのが、ドイツの国家資格を取得した食肉マイスターの存在。ドイツ伝統の技術と日本人ならではの感性を加え、「かごしま黒豚」の繊細なおいしさを引き出します。

添加物を可能な限り使用しない「低添加製法」にこだわり、無駄な加水による「かさ増し」を行わず、肉本来の旨みや食感を届けることを重視。

少しのストレスが肉質に大きく影響するため、できるだけ豚にストレスをかけない方法を採用したり、一貫体制により衛生管理を徹底することで防腐剤などの添加物を最小限に抑えたりと、さまざまな工夫が行われています。

器械に頼る部分は任せながらも職人の五感を総動員し、と畜から加工まで、冷凍せずに鮮度を保ったまま丁寧にカットする職人の姿は、まさに圧巻。命と向き合い、一片の肉も無駄にせず時間勝負で唯一無二のハム・ソーセージを生み出します。

「かごしま黒豚」の生ハムをお取り寄せ

「南州農場 パンチェッタ」は、高品質な「かごしま黒豚」の豚バラ肉(pancetta)を塩漬けし、ローズマリーやジュニパベリーなどの厳選スパイスと共に熟成した一品。肉本来の旨みと甘みをお楽しみいただけます。

鹿児島の黒豚の脂身は、あっさりとしながらもしっかりと味わいがあるため、鹿児島の人々から赤身肉に対し「白身」と呼ばれ、愛されてきたのだそう。このおいしさには、ドイツで修業を重ねた食肉マイスターも驚くほど。だからこそ、生前にどんなものを食べ、どんな環境で育ったかが味に顕著に表れるデリケートな生ハムで、そのおいしさを味わっていただきたいといいます。

スライス仕立ての新鮮なおいしさを、独自の「フレッシュパック」でお届けします。カットの手間がなく、そのままお召し上がりいただける生ハムは、ピンチョス、カナッペ、サンドイッチの材料に、お皿に並べてオードブルやお酒のお供にと、食卓を華やかに演出してくれる一品。日々のご褒美や大切な方へのギフトにもおすすめです。

「安全でおいしい肉をつくる」ことを使命に、生産者が農場から食卓まですべてに情熱を捧げた鹿児島グルメを、ぜひお取り寄せでお楽しみ下さい。

今回ご紹介した企業
南州農場 株式会社 (鹿児島県肝属郡南大隅町)

創業1976年。豚20頭からスタートした養豚事業をもとに、2011年に現会社を設立。生産者が中心となり、生産・処理・加工・販売の一貫体制を構築。農場から食卓まで、すべて自分たちの手を通じて食肉をプロデュースすることを大切に、手塩にかけた「南州黒豚」をメインに、鹿児島のおいしい食肉を全国へ発信しています。

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