かに物語 (宮城県)

希少な「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」の美味しさを日常の食卓で楽しんでほしい―宮城県・かに物語

アフリカ、ナミビア国沖で獲れる希少な蟹「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」をふんだんに使い、濃厚な蟹の出汁とトマトベースのスープが特徴の「ビスク」や、歯ごたえのある蟹の身をサクサクの衣で包んだ「クラブケーキ」など多様な商品をお届けしています。

気仙沼から“幻の蟹”を全国へ届ける「カネダイ」

宮城県の最北端に位置する、気仙沼市。世界三大漁場に数えられる三陸沖に隣接するこのまちの港には、世界中から漁船が集い、メカジキやカツオ、サンマ、ホヤなど豊富な海産物が水揚げされています。

株式会社カネダイは、昭和17年に、自社で保有する漁船で漁業をスタートし、以来、気仙沼に寄港する漁船のサポートを行う廻来船問屋としても事業を展開。現在そんなカネダイの主力事業の一つとなっているのが、水産事業です。カニ・エビの加工品を中心に、鮮魚や凍魚の加工品などまで、新鮮な素材のよさを活かした美味しく安心安全な商品をさまざま扱っています。
中でも特徴的でカネダイならではの魅力と言えるのが、「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」。甘みと旨みが強く弾力のある食感が特徴のこのDeep Sea Red Crabは、日本では漁獲量が非常に少ないために市場にはほとんど出まわらず、“幻の蟹” と呼ばれるほど。そんな希少な蟹を独自技術で加工し、人気を博しているのです。

東日本大震災の被害を乗り越え、〈かに物語〉で再出発

カネダイがDeep Sea Red Crabと出会ったのは、50年近く前のこと。まだインターネットも普及していなかった当時、「アフリカで美味しい蟹がたくさん獲れるらしい」との情報を得た先代社長は気仙沼から船を出すことに決めました。
他にもたくさんの漁船が日本を発ったものの、「どうやって獲ればいいのか」「本当に美味しく、日本で人気が出るのか」といった懸念から、一隻、また一隻と撤退。最後に残ったのは、この蟹の美味しさと希少性を信じたカネダイだけだったといいます。

やがて苦労の末にナミビア国政府から漁業権を取得し、カネダイの漁船は日本にたった2隻しかない、Deep Sea Red Crabの漁獲を許された船の一つに。以来、ナミビア国沖合まで船を出し10ヶ月ほどかけて漁を行い、飲食業界などのお客様にこの蟹を卸してきました。

そんなDeep Sea Red Crabが消費者のもとに直接届けられるようになったのは、東日本大震災がきっかけなのだそう。
社屋や店舗、工場がすべて流される大きな被害にあった中で、それでも前を向こうとするカネダイのもとには、スタッフ全員の命と、ナミビア沖にある漁船が残されていたのです。この手元にある大切な財産からビジネスを再開させようとBtoCブランド〈かに物語〉を立ち上げ、カネダイはまだ被害の爪痕が深く残る気仙沼の地で再スタートを切りました。

「蟹をもっと身近に」感じてもらうべく完成させた多彩な洋風メニュー

〈かに物語〉は、まずはDeep Sea Red Crabそのものの販売からスタートし、その後「もっとお客様に喜んでもらうために」と加工品の開発にも着手することに。ブランドのコンセプトでもある「特別をもっと身近に」「蟹をもっと身近に」という思いを込め、“日本の” “趣がある” といった かたいイメージを和らげるべく、洋風のメニュー開発が行われました。

そうして誕生したのが、濃厚な蟹の出汁とトマトベースのスープが特徴の「Deep Sea Red Crab ビスク」や、歯ごたえのある蟹の身をサクサクの衣で包んだ「Deep Sea Red Crab クラブケーキ」などの多彩な商品です。

食べにくさがネックになってしまいやすい蟹を、たくさんの方に手軽に食べていただけるよう、どの商品も蟹の殻をきれいに剥いて食べやすく加工しているのがポイント。
またオーブンでじっくりと焼き上げたDeep Sea Red Crabをワインや野菜と一緒に煮込み、アクをとって漉して……と丁寧に作り上げた蟹出汁をベースにすることで、化学調味料を使うことなく格別の旨みが実現されています。

特別感のある希少な蟹を、日常の食卓で楽しんで

甘みの強いDeep Sea Red Crabを惜しみなくふんだんに使い、その味わいを楽しんでいただけるよう余計なものを加えずに作り上げる、〈かに物語〉の手作りの商品たち。まずは仮設商店街「復興屋台村 気仙沼横丁」にオープンしたお店で、ボランティアで気仙沼を訪れた方々を中心としたお客様のもとに届けられるようになりました(2013年3月閉村)。

その後、より多くのお客様にDeep Sea Red Crabの美味しさを届けようと2011年12月にウェブサイトをオープンし、通信販売が始まったほか、百貨店の催事などでも取り扱われるように。リピートで購入されるお客様も増えるなど、その人気の輪は広まっています。

震災を経て生まれた「昨日、今日まであったものが明日もあるとは限らない」「毎日が特別」という思いで作られる〈かに物語〉の逸品を、ぜひ日常の食卓で、大切な方と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと、“特別な時間” がより身近に感じられるはずです。

今回ご紹介した企業
かに物語 (株式会社 カネダイ) (宮城県気仙沼市)

宮城県気仙沼市にて昭和17年創業。漁業から漁獲物の販売、水産食品の加工・販売、さらには船舶石油やガスの販売まで、多様な事業を展開しています。東日本大震災をきっかけに、「特別をもっと身近に。」との思いで<かに物語>をスタートしました。美味しく希少性の高い「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」をぜひお楽しみください。

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