こまち食品工業 株式会社 (秋田県)

秋田発・全ての人に美味しいものを―秋田県産お肉の総菜

秋田県のこまち食品工業の「秋田県産お肉の総菜」は、「やわらか味噌煮込みホルモン」「豚の角煮」「ビーフシチュー」「お肉たっぷりビーフカレー」の4種類のセットです。使われている肉はすべて良質な秋田県産。厳選した国産のお肉をたっぷりと使い、じっくりと煮込んで柔らかく仕上げました。

「秋田にはいいものがあるのにもったいない」

「秋田の人は商売が下手なんです」

こまち食品工業株式会社の代表・高橋さんはドキッとすることを話し出しました。

もともと長い間金融関係の仕事をしていたという高橋さん。いろいろな土地の商売の仕方を見てきたそうです。しかし秋田に戻ってみると、一次産品はいいものがあるのに付加価値をつけること・売り込むことが下手だと感じたそうです。

秋田にはいいものがあるのにもったいない。米がうまい。杉から木材が取れる。昔は石油も出た。しかし、一次産品が取れても付加価値を付けてこなかったのが秋田県、そこから脱却できていない、手厳しいですがそう言います。

OEMの製造も請け負っているため、いろいろな相談を受けるそうです。上手に提案ができればいい商品になるだろうというアイディアもあるといいます。そういう場合も商品化するまではよくても値付けが悪く、商流に乗らないこともあるのだと。

よい一次産品があるのだから、それに付加価値を付けること。そして付加価値に見合う販路の開拓をすること。それらを行わないと、秋田県が単なる一次産品の生産者の集まりで終わってしまう。秋田を思うからこそ、高橋さんにはそんなもどかしさと危機感があります。

それゆえ、同社では秋田県産の食材をベースにするのが基本・コンセプトとなっています。魅力ある秋田の食材に付加価値を付けることが大切だと考えているそうです。

そしてもう一つ、創業時から同社を貫く考えがあります。

あらゆる人に美味しいものを

同社の主力商品に「こまちがゆ」があります。あきたこまちと天然地下水だけで作ったおかゆの缶詰めです。社名もあきたこまちから来ています。35年前に販売を始めた同社の原点です。

販売開始から現在までの間に、阪神淡路大震災・東日本大震災など大規模な自然災害がありました。非常食の重要性を改めて感じたといいます。

被災直後は気持ちが不安定になりやすく、固形物はなかなか喉を通らないのだそうです。そんなとき、おかゆのように食べやすい食品は非常食に最適だといいます。とくに高齢者や乳幼児など災害弱者にとって、食べやすくて美味しい大切な栄養源となります。

弱者に寄り添うこまちがゆに見られるように、同社ではあらゆる人に美味しいものを食べてほしいと考えています。「豆乳ぷりん」には7大アレルゲンが使われていません。食品添加物不使用の商品も多数あります。どんな人でも食べられるようにという思いが、商品開発にも現れています。

また買い求めやすい工夫をして、さまざまな人に届くよう意識しています。ニッポンセレクトのように送料無料の場で販売するのもそういう思いの現れです。

そして「あらゆる人に美味しいものを」という思いがわかりやすい形になったのが、今回ご紹介する「秋田県産お肉の総菜」です。

誰もが好きな肉でみんなに幸せになってほしい

「秋田県産お肉の総菜」は、秋田県産の牛肉・豚肉を使って作られた煮込みホルモン・ビーフシチュー・豚の角煮・ビーフカレー4種のセットです。

高橋さんによれば、「こんな人に食べてもらいたい」と対象を絞った商品というわけでもないといいます。実際、カレーもシチューも年齢を問わず好きな人ばかりの料理。実際、日本全国からいろいろな人が買い求めているそうです。

4種とも厳選した素材をもとに、じっくりと煮込んでとろとろ・ほろほろに柔らかく仕上げました。シチューとカレーは肉以外の素材もふんだんに使用。しかし肉以外はルウに溶け込んで一体化し、味わいに奥行きを出しています。逆に角煮とホルモンはかさ増しするようなほかの食材はほとんど入っておらず、その分素材に合わせた味付けにこだわっています。

さらに4種ともボリュームもたっぷり。どれも肉がゴロゴロと入っていて、満足度の高い商品ばかりです。秋田の肉の美味しさが感じられるようになっています。

ぜいたくに使用されているのは、秋田県内の食肉生産者が大切に育てた良質の牛や豚の肉。その肉を、HACCPによる品質管理を徹底した工場で加工してもらっているのだそうです。

せっかくの秋田県のいい肉を使って調理するのだから、手軽に食べられる工夫をしたい。

そんな思いから、試しやすいセットにしたりパッケージを変更したりと味以外の面でも工夫を重ねました。

秋田から全国へ、秋田から世界へ

高橋さんは話します。単に珍しいものを作るのではなく、たくさん売れても一時的なブームで終わる一発屋でいいとも思わない。

以前、「すこし愛して、ながく愛して」というキャッチコピーのウイスキーのCMがありました。私が狙っているのはそれなんです、と。

強烈さやインパクトがある商品よりも、何度食べても飽きることのない商品を作りたいと考えています。確かに梅干しも茶碗蒸しも、缶詰めとしてはユニークですが食品・料理としては定番です。もちろん肉の惣菜も同じです。

保存のきく食品を扱うので、商品開発には時間がかかります。味と量の調整に数か月かかるのに加え、実際に保存して味の変化を確かめます。

開発は大変ですが、その分保存がきくだけに利用シーンも幅広いようです。

秋田県の出身者で今は県外に住んでいる人などに、ふるさとの味としてご家族が送ることも多いそう。また先にもお話したように、秋田の食に興味がある全国の方々も購入しています。

そして、最近は国内だけでなく海外も視野に入れているとのこと。実際に問い合わせが入ってきているのだそうです。

秋田から日本全国に向けての発信に加えて、日本代表として世界に発信する日も近そうです。さまざまな国に住む全ての人々に向けて、秋田の味を伝えていくことになるのでしょう。

「美味しいものを全ての人へ」、同社の姿勢はこれからも貫かれていくはずです。

商品のご紹介

今回ご紹介した企業
こまち食品工業 株式会社 (秋田県山本郡三種町)

1987年創業、あきたこまちのおかゆ「こまちがゆ」を主力に販売。インタビューの高橋さんは先代の後を継いだ2代目。代替わりしてからはおかゆに加えて缶詰め・レトルトなどを開発・販売。保存食としても優秀な缶詰めに温かい思いを詰め、より幅広い方々に秋田の食をお届けするべく日々努力を重ねています。

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