株式会社 西部開発農産 (岩手県)

赤身肉の甘みとさっぱりした脂が魅力の「きたかみ牛」_岩手県・株式会社西部開発農産

岩手県北上市内で生産された肉質4等級以上のものだけが名乗ることができるブランド牛「きたかみ牛」です。“和牛のオリンピック”と呼ばれる「全国和牛能力共進会」には岩手県代表として複数回の出場経験があります。赤身肉の甘みとさっぱりした脂の美味しさをぜひご堪能ください。

日本最大級の農業生産法人

株式会社西部開発農産は、岩手県北上市で農畜産物の生産販売および加工販売をメインに、様々な事業を展開しています。現在は水稲、畑作物、野菜、畜産、加工食品販売、直営レストランの運営の6つの柱を持ちます。もともとは個人農家として事業を始めた同社。代表の照井勝也さんは、法人化した経緯を次のように話します。

「もともとは祖父が個人農家としてスタートし、その後、父が代表となりました。父が代表を務めていた頃はお米と畜産をメインに取り扱っていましたが、次第に周囲から管理を依頼される農地の規模が大きくなっていき、近隣の方数名にお手伝いをいただきながら運営をしていました。その後、個人では限界があるということで1986年に法人化し、私は2012年に父から会社を引き継ぎました」

会社の代表となって11年。コロナ禍で日本全体の飲食店が厳しい状態になり、食品が余ったり、農薬や肥料が高騰したりするなど、農畜産業界の厳しさを感じている一方で、日頃から従業員には「この仕事に自信を持ってやっていこう」と話しています。

「食べるものは人間が生きていくうえで絶対に必要なものなので、農業がなくなることはないと思っています。だから、従業員には自信と誇りを持って欲しいのです。そして、世の中には色々な食べ物がありますが、どうせならやっぱり美味しいものを召し上がっていただきたい。私たちは美味しいものを作ってご提供し、お客様に喜んでもらいたいという気持ちで生産活動に励んでいます」

肥育期間を延ばすことでこだわりの味を最終調整

今回ご紹介する「きたかみ牛」は、牛の繁殖から育成、肥育まで同社で行っています。北上市内で生産された肉質4等級以上のものだけが「きたかみ牛」というブランド名を名乗ることができるのです。

「北上市内には生産農家が十数件ありますが、育成や肥育の方法は農家によって異なります。統一した育て方などはなく、それぞれの農家が工夫をしていますね。当社の特徴は通常よりも肥育期間が長いことです。通常、肉用牛は短くて28ヶ月、平均して30ヶ月肥育しますが、当社では32ヶ月程度まで肥育しています。通常よりも長く肥育することで、味の最終調整をしています」

長期間肥育することによって、それだけエサ代などの生産コストもかさみます。しかし、味を第一に考えると最後の期間が重要だといいます。

「早く仕上げようと思えば、仕上げることもできますが、肥育期間が短いと肉が水っぽくなってしまうこともあるんです。肉質や霜降りの味に影響が出るので最終調整の期間は重要だと考えています」

現在は繁殖牛が100頭、育成と肥育をしている牛が170頭、合わせて270頭ほどを育てており、年間を通してコンスタントに出荷をしています。

“和牛のオリンピック”に4回連続出場

牛の飼育や肥育をする中で、一番大切なのは「観察すること」。事故や突然死が起こらないよう、常に気を配りながら、食用として出荷するために牛を太らせ、尚且つ綺麗なサシが入るように心がけています。

「霜降りは脂っぽくて苦手な方も多いですが、きたかみ牛は口に入れたときの食べやすさが特徴的です。脂っぽさがなく、スッと入ってくるため、胃もたれもしません。昨年、鹿児島県で開催された「全国和牛能力共進会」に岩手県代表として出場しました。この共進会は5年に一度開催され、和牛のオリンピックとも呼ばれています。当社は何回も出場をさせていただいており、徹底して牛の管理ができている証拠かなとも思いますね」

良質な脂の牛に育てるためにはエサが重要です。西部開発農産では、自社生産している稲藁や牧草をエサとして与えています。また岩手県北上市ならではの特徴もあります。

「当社は北上市の中でも西部に位置しており、近くには日本最長の山脈として知られる奥羽山脈があります。冬になると奥羽山脈にはたくさんの雪が積もり、ダムを経由して、綺麗な水が流れてくる。水に恵まれている地域です。他にも自然豊かな地域なので、牛がでのびのびと育つことができる環境が整っている点も北上市ならではと言えるかもしれません」

脂が苦手な人にこそチャレンジして欲しい

「きたかみ牛」は、脂っぽさがなく、牛肉の脂が苦手な人でも口にしやすい一品です。同社が運営するレストランでは、焼肉やハンバーグ、牛カツなど様々な牛肉料理を提供するほか、牛すじカレーや煮込みのレトルト商品も販売しており、味わい方は多岐に渡ります。

「どの食べ方もおすすめです。焼肉で食べるときは、わさび醤油や塩をつけると、肉本来の味が楽しめると思います。味には自信がありますので、ぜひたくさんの方に召し上がっていただきたいです。特別な日の食事にも活用していただけたら嬉しいです」

良質な脂とすっきりした口当たりが自慢のきたかみ牛。徹底した飼育管理と牛の成長に合わせた飼料体系、良質な粗飼料、採血数値を元にした継続的な管理によって出来上がる高品質な牛肉をぜひ味わってみてください。

今回ご紹介した企業
株式会社 西部開発農産 (岩手県北上市)

現代表の祖父が岩手県にて個人農家として発足後、業務拡大に伴い、1986年に法人化をしました。
米穀、野菜、畜産、加工、飲食を手掛ける日本最大級の農業生産法人です。北上市ならではの綺麗な水と豊かな自然の中、育成・肥育される「きたかみ牛」のすっきりとした脂の口当たりをお楽しみください。

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