株式会社 前澤産業 (長野県)

手間ひまかけて生産された南信州の自然の恵みを、全国へ発信したい「そのまま食べるシャインマスカット」―長野県・前澤産業

南信州産のシャインマスカットを丁寧に房から外し、独自技術で冷凍して仕上げました。殺菌洗浄を行っているため、そのままで召し上がっていただけます。アイス感覚で、また焼酎やサイダーに入れて、シャインマスカットならではの爽やかな香りとシャーベットのような歯触りをぜひお楽しみください。

地場産業の発展を目指し、複合化に挑戦し

長野県南部に位置し、温暖でおだやかな気候と豊かな自然に恵まれた地、南信州。谷あい特有の寒暖差によって農作物にうまみが生み出されることから、全国有数の美味しい野菜や果物の産地として知られています。

そんな南信州の中でも南アルプス赤石岳の麓にある大鹿村で、地元南信州の美味しいものを全国に発信しようと取り組んでいるのが、1973年創業の前澤産業です。

自社で野菜の栽培を行っていた中、「農業用の広い土地を確保するのが難しい、山間部に位置する大鹿村において農業を発展させていくにはどうすべきか」と考え、6次産業化の先取りとも言える “複合化” に挑戦することにしたのだとか。自分たちで栽培した白菜や野沢菜などの農産物を、浅漬けに加工して販売するようになりました。

創業当時は浅漬けが小売店であまり売られていなかったことから、「家で漬けたものが無くなった時に助かる」「冬以外にも食べられるのが嬉しい」と地元で人気に。さらにお土産としても徐々に広まっていったといいます。

“販売しきれない” “規格外で流通しない” 果物を活かした冷凍フルーツが人気に

今から20年ほど前、前澤産業ではさらなる成長に向けて、大鹿村に古くから根付くブルーベリーの栽培にも着手することに。これまで白菜や野沢菜を栽培していた自社の畑の一部をブルーベリー畑に変え、農閑期を活かす取り組みを始めました。

獲れたブルーベリーも自社で販売し始めたものの、足が速いため生の状態ですべて捌き切ることはできません。冷凍で保存し、一部をジャムやジュースなどの加工品にして販売しながらも、それでも余ってしまう分は冷凍のまま「南信州フローズンフルーツ」として農産物直売所で販売することにしたのだとか。
すると、「旬に関係なく一年中、国産の美味しいブルーベリーが食べられる」「ストックしておけばいざという時に使えて便利」「ジャムやお菓子、スムージーの材料に使いやすい」と評判になり、以来15年ほどこのブルーベリーの冷凍販売が前澤産業の定番になっているといいます。

さらに、大鹿村のいちご生産組合が「規格外のいちごをどうするか」と困っているのを目にしたことをきっかけに、いちごも買い取って冷凍販売をスタート。こちらもブルーベリーと同様に人気を博しています。

こうして前澤産業は、自分たちも農業を経験し、その難しさを理解しているからこその商品展開で、大鹿村の産業を支えながら発展してきたのです。

2年間の試行錯誤の末に生まれた「そのまま食べるシャインマスカット」

今回ご紹介するのは、南信州フローズンフルーツ シリーズの「そのまま食べるシャインマスカット」です。

冷凍のブルーベリーやいちごを販売し始めると、取引先から「長野県産の他のフルーツも商品化できないか」とお声がかかるようになったのだとか。そんな折、知り合いの農家さんから「シャインマスカットを冷凍して食べるとシャーベットみたいで美味しいよ」と教わり、実際に試してその美味しさを実感したことが、商品化のきっかけになりました。

房がきれいで大粒の実が付いたシャインマスカットは高値で販売されるものの、房が間延びしたり、実が外れたりしたものは販売がしづらくなります。いちごと同様に、そういった規格外のシャインマスカットを買い取ってお客様に届けることで、地元の農家さんに貢献できるかもしれない。そんな思いで、商品化に向けた試験が2017年からスタートしたのです。

シャインマスカットの一つの特徴であるきれいな色ですが、房から実を外すと酸化が進むため、緩慢冷凍で試作すると一粒一粒が茶色くなってしまったそう。さらに、きれいな色のまま冷凍ができたとしても、保管の仕方によって温度変化が生じれば表面が溶け、また茶色に変化してしまいます。
この変色をいかに防いで商品化し、流通にのせるかという研究に2年ほどの時間を費やし、ようやく独自の冷凍・保管方法の開発に成功して商品化が叶いました。

大切な方へのギフトや、特別な日の自分へのご褒美に

試験販売期間を経て、2020年に正式に販売がスタート。売れ行きは好調で、通信販売やお土産屋さんを中心に多くのお客様に楽しまれるようになりました。特にお土産屋さんで、旅行客に「地元のシャインマスカットがその場ですぐに食べられる」と喜ばれたといいます。

「そのまま食べるシャインマスカット」は、シャーベットのような歯触りが魅力で、また噛むと口の中でシャインマスカットの爽やかな香りが広がります。
商品名の通りそのままアイス感覚で楽しめるのはもちろんのこと、サイダーや焼酎に氷代わりに入れたり、フルーツサンドに挟んだり、ゼリーやフルーツポンチに使ったりと、さまざまな方法で楽しめるのも嬉しいポイントです。

南信州産のシャインマスカットのみを使った「そのまま食べるシャインマスカット」は、大切な方へのギフトや、頑張った日にお家でゆっくり休みながら堪能する “自分へのご褒美” にぴったりです。南信州の自然の恵みをぜひ特別な日にお楽しみください。

今回ご紹介した企業
株式会社 前澤産業 (長野県下伊那郡大鹿村)

南アルプス赤石岳の麓にある大鹿村にて、1973年に創業。白菜や野沢菜の生産と漬物加工・販売からスタートし、さらに村の特産品であるブルーベリーやいちご、大鹿唐辛子の規格外品を加工して販売するなど、地場産業のサステナブルなあり方の追求にも取り組んでいます。

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